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IDKオリジナル連載 誰でもわかる!初歩から学ぶネットワーク入門

[第22回]PoEインジェクター・PoEエクステンダー


著者:技術スタッフ A
ネットワーク機器スペシャリスト。ルーター、スイッチ、ファイアウォール、アクセスポイントなどの各種機器について精通しており、お客様の環境に適した丁寧な機器選定に定評がある。
 

本ページは、弊社技術担当がネットワークの概要から各機器の役割、また製品選定のアドバイスまでご紹介したオリジナルコラムとして執筆したものです。本コラムを読み進めていくことで、ネットワークに関する概要や技術的な情報を把握することができるものとなっております。ご参考までにご覧いただけますと幸いです。
 

※コンテンツの内容に関する免責
石渡電気では、コンテンツの内容について可能な限り、専門家による監修、執筆を行っており、高品質の情報をお客様に提供するよう努力しておりますが、その内容の最新性、正確性、有用性などを保証するものではなく、本コンテンツの内容により、お客様または第三者が被った損害について、一切の責任を負いません。
 

第22回 PoEインジェクター・PoEエクステンダー

前回の第21回では、「PoEスイッチ」を取り上げたので、PoE繋がりとしてPoEインジェクター・PoEエクステンダーについて記載します。
 

PoEインジェクター


“インジェクター”を日本語にすると、「注入器」などと訳されます。PoEインジェクターは名前の通りに「PoEを注入する機器」となります。
PoE機能を持たない既存スイッチに、PoEインジェクターを接続することで、PoE機能を後付けで付与することができます。
 

< PoEインジェクター 使用構成例 >

何らかの理由で既存L2スイッチをPoEスイッチに入れ替えることができない場合、または1ポートだけPoE接続をさせたい場合などにPoEインジェクターの導入が解決につながります。

注意点として、PoEインジェクターは電源が必要です。そのため、近くにコンセントがあることが必須となります。既存L2スイッチをPoEスイッチに入れ替えればPoEスイッチ用にコンセントが1口あれば問題ありませんが、入れ替えではなくPoEインジェクターの導入で対応する場合、既存L2スイッチとPoEインジェクターの2口が必要となります。

PoEエクステンダー


“エクステンダー”を日本語にすると、「延長器」などと訳されます。PoEエクステンダーは名前の通りに「PoEを延長する機器」となります。
PoEスイッチから送られてくる「通信データ + 電力」を、PoEエクステンダーを使用することでLANケーブル規格における100mの距離制限を中継して延長することが出来ます。
 

< PoEエクステンダー 使用構成例 >

PoEエクステンダーはPoEインジェクターほど一般的な機器ではなく、発売しているメーカーも限られていますが、現場によっては重宝されることもある機器です。

特徴として、PoEエクステンダーは電源を必要としません。PoE受電で稼働し、さらにPoE給電(送電)も行います。メーカーによっては「PoEパススルー」とも呼ばれますが、動作としては「受電した電力を中継して給電(送電)する」機器を指します。

 

 

PoEスイッチとの違い


“PoEインジェクターおよびPoEエクステンダー”と“PoEスイッチ”との大きな違いとしては「ポート数」が挙げられます。

基本的にPoEインジェクターおよびPoEエクステンダーは、「受信・受電用ポート」1つと「送信・給電(送電)用ポート」1つの2ポート構成となっています。

< PoEインジェクター・PoEエクステンダー 製品例 >

 

 

今回の題材とした「PoEインジェクター・PoEエクステンダー」は今までのネットワーク機器とは異なり、大分ニッチな部類の機器ではないかと思われます。
PoEインジェクターはまだしも、PoEエクステンダーについては知らない人も多いかもしれません。本編でも記載していますが、PoEエクステンダーは100mを超えた距離でも「通信データと電力」を送ることが出来ます。製品にも依りますが、PoEエクステンダーを一定間隔毎に繋げて配置することで200m、300m先の機器に対しても利用することが可能です。
防犯カメラを取り付けたい場所がスイッチから100m以上離れているという場合など、PoEエクステンダーが活躍する場面は少なくないと思われますが、知られていないがために別の方法で代用している現場などもあるのではないかと考えられます。
今回の記事で、PoEエクステンダーを記憶の片隅に留めて頂ければ幸いです。

 
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