IDKオリジナル連載 誰でもわかる!初歩から学ぶネットワーク入門
[第19回]ネットワーク冗長化
[2026.01.05]

著者:技術スタッフ A
ネットワーク機器スペシャリスト。ルーター、スイッチ、ファイアウォール、アクセスポイントなどの各種機器について精通しており、お客様の環境に適した丁寧な機器選定に定評がある。
IDKオリジナル連載 誰でもわかる!初歩から学ぶネットワーク入門
[2026.01.05]

[1]ネットワークカメラの基礎知識

本ページは、弊社技術担当がネットワークの概要から各機器の役割、また製品選定のアドバイスまでご紹介したオリジナルコラムとして執筆したものです。本コラムを読み進めていくことで、ネットワークに関する概要や技術的な情報を把握することができるものとなっております。ご参考までにご覧いただけますと幸いです。
石渡電気では、コンテンツの内容について可能な限り、専門家による監修、執筆を行っており、高品質の情報をお客様に提供するよう努力しておりますが、その内容の最新性、正確性、有用性などを保証するものではなく、本コンテンツの内容により、お客様または第三者が被った損害について、一切の責任を負いません。
(コマンドプロンプト)
[第19回] ネットワーク冗長化
第19回 ネットワーク冗長化
ネットワーク構成を検討する際、忘れがちなのですがとても重要なのが冗長化の検討です。
冗長化とは、あらかじめ障害などのトラブルに備え、ネットワーク環境が停止しないようにする対策のことです。
上の”ネットワーク 構成例”において、AP以外のネットワーク機器(UTM、L3スイッチ、経理部L2スイッチ、営業部L2スイッチ、AP用POEスイッチ)がシングルポイント(単一障害点)となっています。
例えば、L3スイッチが障害を起こしてしまった場合、通常通りに業務が行えない状態となってしまいます。この状態を回避するために冗長化構成を準備することが重要になってきます。
予備機構成
最も簡単な冗長化として、予備機を準備しておく構成になるかと思われます。
シングルポイントにおいて障害が発生した場合、対象のネットワーク機器を予備機に入れ替えることでネットワーク環境の停止状態を回避します。
予備機構成の良い点として、一時的な対応と割り切って社内にある古い機器を利用するなどによって費用を抑えることができます。
ただし、機器の入れ替えが完了するまでの間、ネットワーク環境の停止状態となってしまい、停止時間が発生することが許されない環境などにおいては採用ができない構成となります。
スタック構成
スタックとは複数のスイッチを繋いで論理的に1台のスイッチとして動作させる技術のことです。
上図ではL3スイッチ2台でスタック構成を組んでいるため、L3スイッチ#1で障害が発生してもL3スイッチ#2で通信を担うため、ネットワーク環境が停止することなく動作し続けます。
ただし、スタック構成はどんなネットワーク機器でも構成できるわけではなく、スタック機能を有する機器でのみ構成が可能です。そのため、スタック機能を有する機器を選定する必要があるため、予備機構成よりも機器費用が掛かります。
冗長化の重要性はネットワーク構成に限った話ではありません。
近年、日本各地で大規模地震が発生、または発生予測がされています。
これに伴い、BCP(事業継続計画)として地方に拠点を設け、本社機能の一部を移管するなどにより、災害に対するリスクヘッジを行う企業が増えています。
このような災害に対する備えは「企業の冗長化」と言えると思います。
「ネットワークの冗長化」も「企業の冗長化」も”業務の停止”を防ぐことが目的であり、”事象”が発生するまでは必要性を感じないかもしれませんが、とても重要な”備え”だと思います。
所属する会社において「企業の冗長化」は流石に話が大きくなってしまいますが、まずは「ネットワークの冗長化」から”備える”のはいかがでしょうか。
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