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 ネットワーク系SIerにとって「音響システム」はこれまで「専門外」とし、エンドユーザーへのご提案は、AV系SIerなどの「別業者」に任せることが“通例”でした。
 今回は、そんなネットワーク系SIerが、ネットワーク構築の延長で、音響システムもご提案を可能にするヤマハのワンストップサウンドソリューション「ADECIA」のご紹介をいたします。

 本コラムは、ヤマハのメーカー担当が音響に関するノウハウを項目ごとに詳しく解説します。音響システムを手掛けていないネットワーク系SIerの方も、本コラムを読むだけでお客様のご要望に最適な音響機器を選択・提案できる仕組みをきっとご理解いただけると思います。

Articles authored by YAMAHA PoEとLANで構築する音響システム「ADECIA」

ヤマハ [2025.07.10]
 

0.はじめに

 日本では労働人口の急激な減少に伴い、様々な企業で生産性向上、人材確保、 離職率減を目指して、従来の働き方の見直しや、優秀な人材を確保するために 他社との差別化など日々取り組まれていると思います。
働き方の見直しの一例として、従業員がリモートワークとオフィス出社を柔軟に 組み合わせて選択できる「ハイブリッドワーク」が広がりました。
Microsoft TeamsやZoomなどのWeb会議アプリケーションの普及により、いつでもどこでも遠隔コミュニケーションが図れるようになりました。
一方で、遠隔会議の開催が増え「会議室がいつも埋まっている!」とお悩みの声をよく聞くようになりました。
そのため、多くの企業で会議室のリノベーションやオフィス移転の需要が高まっています。

「生産性向上」
「人材確保」
「離職率減」

働き方の見直し

ハイブリッドワーク拡大

オフィス内どこでも
快適な遠隔コミュニケーション
図れるスペースの拡大 需要増

快適なWi-Fi環境高品質な音響システム が必要!
   この写真のように、オフィスで快適な遠隔コミュニケーションを取るためには、Wi-Fiなどのネットワーク整備はもちろん、「音」についても考えることが大切です。
遠隔会議で重要なのは「クリアな会話音声」。
遠隔会議を行う場所に合わせた、「高品質な音響システム」の需要が今高まっています。

 

1.ヤマハ = 「ネットワーク」&「音響」メーカー

 ヤマハは、「ネットワーク」と「音響」の両方に知見のある、世界でも珍しいメーカーです。
様々な製品を開発していますが、当コラムでは遠隔会議用マイクスピーカー製品を中心にご紹介いたします。
 
会社名 ヤマハ株式会社
本社所在地 静岡県浜松市中央区中沢町10番1号
設立 1897年(明治30年)10月12日
主要事業 楽器事業
 ピアノ、電子楽器、管・弦・打楽器等の製造販売等
音響機器事業
 オーディオ、業務用音響機器情報通信機器等の製造販売

その他
 電子部品事業、自動車用内装部品事業、FA機器事業、
 ゴルフ用品事業、リゾート事業等
 

 

2.「ネットワーク」 & 「音響」と言われても…から、
  両方提案できる事業者に!

 冒頭で『円滑な遠隔コミュニケーションにはネットワークと音響の両方が重要』と紹介しましたが、、、両方を提案するには大きな壁があります。
ネットワークシステムはネットワーク系SIer、音響システムはAV系SIerと、「餅は餅屋」のようにそもそも提案事業者が分かれていました
ネットワーク系SIerが、お客様から「音響システムを提案してください」と急に言われても、これまで音響提案した経験や知見が浅いため対応は難しかったのです。その逆も然りでして、「ネットワーク」と「音」を両方提案できる知識や経験を有する事業者は、日本国中を探してもまだまだ非常に少ないのが実状です。
 

ネットワーク

ネットワーク系SIer


ネットワークは
提案できるけど、
音響システムは
わからないなぁ…

音響システム

AV系SIer

音響システムは
お任せあれ!
え、無線AP?
ネットワークは
詳しくないなぁ…
 
ネットワークと音響を両方提案できる
事業者はごく少数…

 お客様のご要望に合わせた最適な音響システムや設置レイアウトを提案するためには、音響に関する専門的な知見や経験が必要でした。また、提案して受注できても、音響システムの施工や設定は「さらに深い音響の経験や知識が無いと難しい」とされてきました。システム導入後も、「問題が発生した時にどのように対処するか?」というアフターサポートも課題です。
従来の音響システムは、ネットワーク系SIerが取り扱うには正直ハードルの高いものでした。
 
 
ご安心ください。
ヤマハがサポートいたします!

ネットワーク系SIer

AV系SIer


ご安心ください!「ネットワーク」と「音」のダブル提案を石渡電気様とともにヤマハがサポートいたします!
ヤマハはネットワークと音響を融合した知見と技術で、ネットワーク系SIerでも扱える音響ソリューションを提供しています。標準化されたLANインフラを活かして、音響システムの提案から構築、運用支援まで一貫して対応できる「ツール」をご提供いたします。

特に、これまで音響システムのご提案経験のない事業者にとって、これからご紹介する「ヤマハ最新の音響システム」であれば、音響に詳しくない方でも「提案できるかも?」と思っていただけるかもしれません!

 

3.ヤマハ 遠隔会議用USBマイクスピーカー「YVCシリーズ」

 ヤマハは2006年から遠隔会議システム製品を発売しており、2014年に発売した「YVCシリーズ」が第2世代の製品です。製品をPCとUSBケーブルで繋げばすぐに使える手軽さと音質の良さから、日本ではWeb会議用マイクスピーカーのシェアNo.1をいただいております。「うちの会社でも使ってる!」という方も多いのではないでしょうか?
 
2014年~発売 
 遠隔会議用USBマイクスピーカー
「YVCシリーズ」

YVC-1000

YVC-330/331

YVC-200


写真中央のYVC-330/331は「おにぎり」という愛称で多くのユーザーにご利用いただいています。
小~中規模の会議室にはこちらをぜひご提案ください
一方で、「もっと大きな会議室で遠隔会議がしたい」、「ケーブルが煩わしい」、「機材の準備がめんどくさい」「柔軟性を高めるためにもワイヤレスにしたい」といったご要望も近年増えてきました。そこで2020年に発売を開始したのが、ADECIA(アデシア)です。
 
 

4.ヤマハ 遠隔会議用 音響システム『ADECIA』

 
遠隔会議用ワンストップサウンドソリューション
「ADECIA」とは・・・?
  

「ADECIA」は、遠隔会議を行う部屋のサイズやユースケースに合わせて、最適なマイクロフォンやスピーカー、プロセッサーを組み合わせて構築いただける音響システムです。マイクは天井設置型と卓上設置型、ワイヤレスのラインナップ。スピーカーは天井設置型と壁面設置型のラインナップを揃えています。
遠隔会議やハイブリッド型のセミナーを行う部屋を作りたいと考えた際に、最適な音響機器がヤマハ製品で全て揃うため、何を導入すればよいのかというお悩みを解決します!。
 
2020年~発売

天井設置型マイクロフォン

DECT対応ワイヤレスマイクロフォン

卓上設置型マイクロフォン

 

【ADECIA機器基本構成】

マイクロホン

①天井設置型マイク
「RM-CG」

②ワイヤレスマイク
「RM-Wシリーズ」

③卓上設置型マイク
「RM-TT」

プロセッサー

遠隔会議用プロセッサー
「RM-CR」

ネットワークスイッチ

インテリジェントL2
PoEスイッチ
「SWR2311P-10G」

「SWX2310Pシリーズ」

「SWX2210Pシリーズ」

スピーカー

①Dante/PoE対応
天井設置型スピーカー
「VXC2P」

②Dante/PoE対応
ラインアレイスピーカー
「VXL1B-16P」
「VXL1W-16P」


ADECIAの施工は、PoE給電に対応したネットワークスイッチに、スピーカーやマイク、プロセッサーをLANケーブルで繋ぐだけでシステム構成できますので、簡単に配線が可能です。スピーカーやマイクの台数を追加したい時も、基本的にはスイッチの空きポートに音響機器を挿して再設定するだけです。
TeamsやZoomといったWeb会議を行いたいときは、ノートPCとプロセッサーRM-CRをUSBケーブルで繋ぐだけ。PCの外付マイクスピーカーとしてADECIAをご利用いただけます。 
 
「LANケーブル」 でPoEスイッチと接続するだけ! 簡単配線
 
 

【ADECIAワイヤレスマイク構成 接続例】

 

このように、ネットワーク接続による簡便な配線・設定により、導入の手間も大幅に軽減されます。その柔軟性と拡張性により、少人数のミーティングスペースから中~大規模のセミナールームに至るまで 、あらゆる空間で高品位かつ安定した音声コミュニケーション環境を実現します。
ADECIAは、快適で円滑な遠隔会議の実現に向け、場所や用途にとらわれない自由な音響環境の構築が可能です。

 

【ADECIA紹介動画】

 

 
 

5.ADECIA 導入事例

 ヤマハの遠隔会議用ワンストップサウンドソリューション「ADECIA」は、オフィスの会議室や社内研修用のセミナールーム、大学の講義室など、さまざまな空間で導入が進んでいます。
 
会議室、教室を中心にADECIA導入が進んでいます

小規模な
企業会議室

大型の
遠隔授業教室

ハイブリッド型の
セミナールーム

たとえば高精度なマルチビームトラッキング機能搭載の天井設置型マイク(RM-CG)導入の事例では、机のレイアウトを変更しても遠隔会議やグループディスカッション時に全発話者の音声を明瞭に収音・再生でき、遠隔参加者からも「誰がどこにいてもはっきり聞こえる」と高評価を得ています。

 

JR東日本
東京総合車両センター 様

京都大学
基礎物理学研究所 様

慶應義塾大学大学院
メディアデザイン研究科 様

株式会社NTTドコモ 東北支社様

アスメディックス株式会社 様

株式会社TOSYS 様

▼ヤマハ ADECIA 導入事例はこちら▼
https://jp.yamaha.com/news_events/proaudio/case_studies/


  

まとめ

以上、ヤマハの音響システム「ADECIA」についてご紹介いたしました。
 
ADECIA の特長
フレキシブル:部屋や要望に合わせて最適な機器を選択可能
シンプル  :各機器はPoEスイッチとLANケーブル1本で接続のみ
スマート  :音の専門家でなくても設定・調整できるツール完備
フレキシブル
部屋や要望に合わせて最適な機器を選択可能
シンプル
各機器はPoEスイッチとLANケーブル1本で接続のみ
スマート
音の専門家でなくても設定・調整できるツール完備
 
今回は概要説明でしたが、「ADECIAなら音響システム提案できるかも!」と感じていただけたら幸いです。

次回は、音の専門家でなくても設定・調整ができ、お客様への提案を具体化できる、

  - システム設計・提案Webアプリ 「Provisionaire Plan」
  - WebGUI オートセットアップ & 音響自動調整機能
  - ネットワーク管理ソフト 「Yamaha LAN Monitor」


のご紹介を致します!ご期待ください!
 
石渡電気はご希望に合わせた構成、お見積りをいたします。

お気軽にお問合せください。


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