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 音声通話・チャット・Web会議・ファイル共有などオフィスコミュニケーションに必要な機能を統合したユニファイドコミュニケーション環境を実現するクラウドサービス「UNIVERGE(ユニバージュ)BLUE」。 NECとNECの戦略的パートナーであるIntermedia社が共同開発したこの新しいソリューションは、NECのキーテレフォン/PBX全最新機種で連動が可能。オフィスワーカーもモバイルワーカーも最新のツールを最大限活用することができるので、お客様にご提案するクラウド活用方法の幅が広がり、弊社でも多くの販売店様から引き合いをいただけるサービスとなりました。
 今回は、インターメディア・テクノロジーズ・ジャパン社長の尾身様に「誰でも判るクラウドPBX/UCaaSの選び方」と題して、UC市場の歴史や先進市場のアメリカの動向も含め、最新のオフィス向け電話ソリューションの選択肢、それぞれの特徴、ニーズ別ソリューション提案について詳しく解説していただきました。新たな商材の開拓や情報取集の一環として本コンテンツを是非ご活用ください。

Articles authored by Intermedia 誰でも判るクラウドPBX/UCaaSの選び方

インターメディア・テクノロジーズ・ジャパン [2024.02.28]

このコラムは、クラウドPBX/UCaaSに関して主なサービスの違いと特徴を判りやすく解説し、お客様やSIerがニーズにあった最適のサービスを選択する為のガイドを提供することを目的にしています。
※クラウドPBX/UCaaSの中にはコンタクトセンター機能に特化したサービスを提供しているベンダーが少なからずありますが、今回はコンタクトセンターサービスは対象外としています。

目次  

0.はじめに~UCの歴史

 

長い間キーテレホン、PBXが主役だったオフィス向け電話システム市場においてUC(ユニファイドコミュニケーション)という言葉が使われ始めたのは2000年代前半でした。従来の内線・外線電話機能に加えてユニファイドメッセージ(ボイスメール、FAXメールとそれらとEメールの連携等)機能が加わり、次第にUCという言葉が浸透していき、電話システム市場はUC市場と呼ばれるようになりました。

 更にここ数年は、そこにクラウドコンピューティング技術が加わり、クラウドPBX/UCaaS(ユニファイドコミュニケーションアズアサービス、あるいはユーキャス)といわれるサービスが数多く提供されるようになってきました。クラウドPBX/UCaaSの出現に伴ってオフィスに機器を設置する従来型のシステムはオンプレ(オンプレミスの略=施設に設置して運用すること)PBXシステムと呼ばれるようになりました。電話システム市場がUC市場に進化し、UC市場の内訳がオンプレPBXシステムとクラウドPBX/UCaaSになってきたわけです。


日本ユニファイド通信事業者協会(JUSA)について
日本ユニファイド通信事業者協会(JUSA: Japan Unified Communications Service provider Association)
https://www.jusa.jp/

・2019年5月に設立されたクラウドPBX/UCaaSサービスプロバイダーの業界団体です。
 2024年1月現在58社の会員企業がいます。

・クラウドPBXの仕組みが電話詐欺に使われる場合があることから、総務省・警察庁はどちらかと言うとクラウドPBXについては厳しい目で見ていました。JUSAはそういう見方を払拭し業界の健全な発展とユニファイド通信の普及を目的に結成されました。現在では、総務省・警察庁と緊密に連携し、電話詐欺撲滅に協力しつつ、制度変更の働きかけを含めたユニファイド通信普及の為の環境整備、啓蒙活動を推進しています。

・電気通信事業者であれば誰でも加入可能ですので、業界動向把握の為に加入することをおすすめします。
 

1.言葉の定義(クラウドPBX?UCaaS?電話転送?)

 最初に言葉の定義です。クラウドPBXとUCaaSという名称がありますが、違いを意識していらっしゃいますか?このコラムではここまで、クラウドPBX/UCaaSという呼び方をしていますが、以下のように考えると判りやすいかも知れません。

定義1.「クラウドPBX」

インターネット上に設置されたPBXの機能をインターネット回線を介して利用するサービスのこと。もともとはコラボレーションツールやクラウドストレージ等の機能を持たない音声通信サービスのみを提供するものを指していました。

※クラウドPBXには、特定顧客のみにサービスを提供するプライベートクラウド(特定顧客向けオンプレPBXをデータセンターに設置し、サービスを提供)と一つのプラットフォームで多数の顧客にサービスを提供するパブリッククラウドの2種類がありますが、このコラムでは「クラウドPBX=パブリッククラウド」とし、プライベートクラウドは対象にしていません。

定義2.「UCaaS」

クラウドPBXと同じ仕組みで、音声通信サービスに加えてプレゼンス、チャット、ビデオ会議などのコラボレ―ションツールやクラウドストレージ等をひとつのプラットフォームで提供するものを指します。米国でビジネス市場で普及しているのは主にこのタイプです。

クラウドPBXにコラボレーション機能等を充実させてUCaaSに進化したベンダーと、もともとコラボレーション機能を提供していた基盤にクラウドPBX機能を加えたベンダーがあります。前者は音声コミュニケーションに強みがあるUCaaS、後者はコラボレーション機能に強みがあるUCaaSと言えるかも知れません。検討するUCaaSがどちらのタイプなのかを確認してみるのも面白いかも知れません。

定義3.「電話転送役務」

普段は殆ど聞くことはないと思いますが、「電話転送役務」という言葉があります。これは総務省の定義で、クラウドPBXもUCaaSも「電話転送役務」に該当します。
総務省は電話転送役務に関して定めているルールで重要な点がいくつかあります。

①総務省への報告義務
電話転送役務を提供する際には総務省に届出が必要で、固定電話番号(いわゆる0ABJ番号)や特定IP電話番号(いわゆる050)の提供を含めたサービスの場合は電話番号使用計画の作成や電話番号使用状況の報告が必要。更に固定電話番号(0ABJ番号)を使用する場合は事前に総務省から認定を受けている必要がある。

②クラウドPBX/UCaaSから直接かけることができない番号の規定
クラウドPBX/UCaaSの内線(アプリ含む)からの緊急通報(110番、119番等)は禁止されている。

③通話の開始時に通知音(識別音)を送出すること
クラウドPBX/UCaaSから外線に発信する場合には通話の開始時に通知音(識別音)を送出する義務がある。

これらについてサービス業者が対応しているかどうかについて確認することもそのサービス業者の正当性を確認できるポイントのひとつになります。


以降、このコラムで「クラウドPBX」という時にはUCaaSも含めたクラウドPBX全般について指すものとします。「クラウドPBX」と「UCaaS」を区別して使う場合には説明をつけるようにします。

2.先行市場である米国の動向

テレコミュニケーションの分野では昔から新しい動きはまず米国で発生し、やがてその動きが日本に伝わってきた歴史があります。クラウドPBX先進市場の米国では単年度の出荷ベースで見るとUC市場の約6割がクラウドPBX、4割がオンプレPBXになっています。
日本におけるクラウドPBX市場はUC市場全体の1割程度とみられているので、米国ではクラウドPBXが大きく普及していることが判ります。
今後日本はどうなっていくんでしょうか。直近の市場の動きをみていると、様々なクラウドPBXサービスが提供され始めている上に、2025年2月に双方向番号ポータビリティ制度が施行されることから、日本でも今後クラウドPBX市場は大きく拡大していくとみて間違いないと思います。

 


米国でクラウドPBXがオンプレPBXを置き換えて大きな市場になった理由

①もともと一人一番号(ダイヤルイン)、1端末が基本で、オンプレPBXからクラウドPBXに置き換えても運用上の混乱が無く、スムースに移行できること

②番号ポータビリティに制限がなく、オンプレPBXからクラウドPBXに変更しても現状の番号がクラウドPBXに移行できること

③クラウドPBXのライセンスを契約すると外線かけ放題サービス付きになっていて、オンプレPBXから切り替えると外線通話料も削減できる場合が多いこと

④クラウドコンピューティングが普及しセキュリティに対する意識が高いこと

⑤2~3年のTCO(総保有コスト:設備などの資産に関する、購入から廃棄までに必要な時間と支出の総計)で意思決定する顧客が多いこと

市場環境としては②、③が日本と大きく違いますし、お客様の視点としては⑤が違うと思いますが、日本ではどうでしょうか。

 

3.オフィス向け電話システムを選ぶ際の評価項目

 オフィス向け電話システムを選択する場合にお客様は様々な観点で評価されると思いますが、主な項目を上げると、費用、拡張性、信頼性、利便性の4点にまとめられます。次項で4種類のソリューションとその特徴を解説していきますが、その前にざっくりとしたフレームワークとして頭に入れておくと理解しやすいと思います。
 
費用 初期費用とランニングコストがある。一次費用は不要とうたわれているクラウドPBXでも外線を接続するゲートウェイ装置が必要な場合もある。
拡張性 容量的な拡張性と機能的な拡張性がある。ユーザ数の増減ニーズに柔軟に対応できるのか、機能拡張時の条件などを確認しておくことが重要。
信頼性 クラウドPBXは何らかの理由でインターネットアクセスができなくなると使用できなくなるという弱点がある一方、長時間停電を伴うような大規模災害や様々なネットワークセキュリティという観点では信頼性が高い。BCPの観点から何が重要なのか明確にしておく必要がある。
利便性 これまでのオフィスでの電話運用をどこまで変えても大丈夫なのか、スマホやPCでも電話ができた方が良いのか、音声コミュニケーション以外のプレゼンス、チャット、ビデオ会議、クラウドストレージなどのUC機能が必要なのか、等、何を目的に新サービスを導入するのかを明確にすることが重要。

 

4.日本における最新のオフィス向け電話ソリューションの選択肢と特徴


現在、お客様から見るオフィス用電話ソリューションの選択肢とその特徴を整理すると以下のようになります。
 
①オンプレPBX
システム
お客様のオフィスに設置して運用する電話交換システム
費用 数年に一度の一次費用発生。それに関わる投資意思決定・稟議が必要。
月々保守費用が必要な場合もある。
拡張性 電話機の増設にはハードウェアの追加が必要になる。一度購入したハードウェアは減らせない。機能追加には多くの場合ソフトウェアのバージョンアップやオプションソフトウェアの購入が必要になる。
信頼性 堅牢で信頼性が高く、大規模停電等でPBXへの電源供給が長時間停止したり、物理的に建物が損壊した場合にシステムダウンする。
利便性 伝統的な日本のオフィスにおける電話運用に適した音声コミュニケーション機能が充実している。チャット、ビデオ会議等のコラボレーション機能、クラウドストレージ等の機能には対応できない。

 

 

②クラウドPBX
サービス
PBX機能をクラウドに設置し、インターネット回線を経由して提供するサービス
費用 ライセンス毎の月額サービス料が基本だが、固定電話機、電話回線、オンプレPBX等を接続する場合にはゲートウェイ装置が必要となり、一次費用が発生する。
拡張性 ライセンスはエンドユーザのニーズに応じて増減が可能。クラウドPBXはバグ修正、機能追加両面で随時バージョンアップされており、一般的にはスマホOSやスマホアプリと同様にバージョンアップには追加費用は発生しない。ただし、ライセンス種類の変更、コンフィグ変更等には追加費用、一次的なサービス料が必要な場合がある。
信頼性 PBX機能はソフトウェアとしてデータセンター内のサーバ上に構築されており、一般的にはデータセンターそのものは様々な災害等に対して冗長性が高く、ネットワークセキュリティの点でも堅牢性が高い。一方、何らかの理由でインターネットアクセスに不具合が生じるとサービスが利用できないリスクがある。可用性の面では冗長性の有無等によりベンダーにより差がある。
利便性 提供サービス内容により、スマホ内線特化型、音声通信特化型、音声通信に加えてチャット、プレゼンス、ビデオ会議、クラウドストレージ等を含んだUCaaSがある。
外線電話の仕組みにより、既存の電話番号を継続して利用することができないケースがあるので確認が必要(TOPICS.3参照)

 

③携帯キャリア
FMCサービス
携帯キャリアのサービスで、携帯網とオンプレPBXを接続しスマホとPBX内線との連携機能を提供。なかには、クラウドPBXサービスも提供するものがある。
費用 法人スマホの月額サービス料以外に追加サービス料が発生する。また、オンプレPBXと携帯キャリア網を接続する回線が必要で費用が発生する。
拡張性 スマホの増減と同様に増減可能。
信頼性 携帯網に不具合が発生するとサービスが停止する。
利便性 全ユーザが同じ携帯キャリアのサービスを使用している必要があるので、何らかの理由で携帯キャリアを変更する必要が生じた場合にはそのFMCサービスは使用できなくなってしまう。また、複数の携帯キャリアサービスを使用したいニーズがある場合には異なるキャリア間では使えない。

 
④ハイブリッド オンプレPBXシステムとクラウドPBXサービスを相互接続し、連携できるようにしたソリューション
費用 既設オンプレPBXシステムリプレース費用以外にクラウドPBXサービス費用が必要になる。ただし、固定電話機の代わりにクラウドPBXライセンスを導入するという前提の場合、数年でのTCOでは費用は変わらないケースが多い。
拡張性 オンプレPBXシステムとクラウドPBXサービスの項に準じる。
信頼性 オンプレPBXシステムとクラウドPBXサービスの良いところどりのサービスであり、BCP対策という観点では一番安心・安全。
利便性 伝統的な日本のオフィスにおける電話運用に適した音声コミュニケーション機能を利用しつつ、ハイブリッドワークや働き方改革を実現するUCaaS機能の利用が可能。チャット、ビデオ会議、クラウドストレージも活用すれば関連IT費用の削減、シングルベンダーによるサポートによるエンドユーザの工数削減も実現できる場合もある。
電話運用について更に細かく見ると、単純にオンプレPBXシステム内線とクラウドPBX内線が通話できるベレルの単純なハイブリッドと、代表電話番号への着信をオンプレPBXシステム内線とクラウドPBX内線で同時に鳴動させたり、クラウドPBX内線からオンプレPBXシステムの特番操作を可能にするような高度なハイブリッドがあるので、検討の際に確認しておきたいポイントである。


 

クラウドPBXサービスにおける外線電話の仕組み
 クラウドPBXサービスで外線電話を利用可能にする方式にはいくつか選択肢があります。方式によって使用できる電話番号種類(0ABJ番号か050番号か)、現在使っている電話番号がそのまま使えるのかどうか、契約相手はクラウドPBXサービスプロバイダーかキャリアか、等が異なってきます。
 
・外線ゲートウェイ方式
ゲートウェイ装置を置いてクラウドPBXと電話回線を接続する方式。
既存の電話回線サービス、電話番号をそのままクラウドPBXサービスで利用できる。
ゲートウェイ装置の費用は発生するが、既存番号の継続使用ができる点が利点。
・クラウドPBXネイティブ方式
クラウドPBXサービスプロバイダーがクラウド環境内で特定キャリア網と接続し、電話番号・外線通話も含めて提供する方式。ユーザは電話番号の使用料、通話料も含めて一括してクラウドPBXサービスプロバイダーと契約できる。
プロバイダーにより050番号限定か0ABJ番号にも対応しているものがある。現時点では番号ポータビリティーに制限がある為、既存の電話番号をそのまま使えるケースは限定的(注)。
(注)NTT東西のメタル、ISDNを利用しているユーザで、プロバイダーがその番号区画内で0ABJ番号を提供している場合のみ。
・クラウドPBX―キャリア連携方式
特定キャリアと特定クラウドPBXサービスプロバイダーが連携して提供するサービス。ユーザはクラウドPBXサービスとは別にキャリアと外線サービス契約を結ぶ必要がある。
特定キャリアが提供する全国0ABJサービスを利用できるが、番号ポータビリティは現時点で限定的な為既存の電話番号を使えるケースは限られる。
・ハイブリッド方式
クラウドPBXサービスとオンプレPBXシステムを接続し、外線サービスは接続したオンプレPBXを経由して利用。既存の回線サービス、電話番号に加えて、基本的な外線電話の運用がそのまま維持できるのが利点。

 

 

5.お客様ニーズ別ソリューション提案

これまで解説してきた様々なポイントを踏まえて、最後にお客様ニーズ別にフィットするソリューションについてまとめます。クラウドPBXサービス=初期費用不要で安い、というイメージがあると思いますが、4項で解説した各ソリューションの特徴を比較し、検討することをお薦めします。
トップダウンでクラウドPBXの検討指示がある場合、多くはとにかくコストを下げたいからという理由を良く聞きますが、導入後品質や運用・操作性の観点でオンプレPBXに切り戻す例も聞きます。ソリューション選択をする際にエンドユーザ部門の要件も明確にし、お客様のニーズにあったベストな選択をすることが重要です。
 

ポイント1 TCOが最も重要なお客様

短期(例えば2年間)のTCOで比較するのか中期(例えば5年間)のTCOで比較するのかで適した選択肢は異なる。TCOの観点ではスマホ専用クラウドPBXが一番安価になるケースが一般的。ただし、電話運用を大きく変更する必要がある、BCP観点では脆弱、音声コミュニケーション以上の機能拡張性がない、等がデメリットになる。
短期であればUCaaSも選択肢のひとつになる。ただし、電話運用変更とBCP観点の課題はスマホ専用クラウドPBXと変わらない。中期TCOで比較する場合には、オンプレPBXとクラウドPBXの良いところどりをしたハイブリッドソリューションも選択肢として検討に値してくる。
(「TCO」=総保有コスト:設備などの資産に関する、購入から廃棄までに必要な時間と支出の総計)
 
 

ポイント2 音声コミュニケーション以外に働き方改革や業務効率化を狙いたいお客様

費用削減以外の要素も重視するお客様には、スマホ内線特化型/音声通信特化型クラウドPBXは適さ ない。UCaaSかハイブリッドがお薦め。費用削減以外のニーズで良く聞かれるキーワードはスマホ活用、働き方改革、リモートワーク、ハイブリッドワーク、オフィスのフリーアドレス化、等である。 柔軟な働き方ができるICTインフラを整備しておくことは人材獲得・人材有効活用の観点からも今後より重要になっていく。
いつでもどこでも働くことができる環境の整備は、Z世代へのアピールとなるだけではなく、子育てや介護等ワークライフバランス確保へのサポートになり、天災等発生時のBCP対策としても有効である。
スマホ活用というキーワードで携帯キャリアFMCサービスを検討するユーザは多いが、何らかの理由で携帯キャリアを変更する場合や複数携帯キャリアを使い分けたい場合にはFMCサービスは適さない。
 

ポイント3 BCP対策が大事なお客様

クラウドPBXは何らかの理由で携帯電話網、社内NW含めてインターネットへのアクセスに不具合が発生するとサービスが停止する。堅牢性という観点ではハイブリッドソリューションが安心。
 

ポイント4 基本的な電話運用は残したまま新しい仕組みを導入したいお客様

これまでの電話運用を大きく変えても問題ない場合はクラウドPBXサービスで対応できるが、基本的な電話運用は残したままクラウドPBXのメリットも享受したい場合にはハイブリッドソリューションが適している。
 

ポイント5 電話以外のオフィスITインフラサービス見直しのニーズがあるお客様

例えば電話以外のオフィスITインフラについて以下の項目が当てはまるお客様は電話以外のニーズを満たす為にクラウドPBX導入を検討する価値がある。
・Office365を使っているが、Teamsには必ずしも満足していない。
・ZoomとBoxを使っているが、総合的に安価なサービスがあれば変更しても良い。
・サーバやNASにデータを保管中だが、セキュリティに優れた安価なクラウドストレージを探している。
・サービス毎に異なるベンダーに問い合わせせねばならず手間がかかる。
等。

6.終わりに

 先行する米国の例を見ても、従来のオンプレPBXシステムではできなかった利便性を提供できるソリューションとして、今後日本でもクラウドPBXサービスが更に普及していくと見て間違いがありません。2025年2月に予定されている双方向番号ポータビリティの開始、ISDNサービス終了に伴う電話網のIP化加速もクラウドPBXサービス検討の大きなきっかけになってくると思います。
お客様の視点では、クラウドPBXを検討する目的は何なのかを幹部だけではなくエンドユーザ部門のニーズも踏まえて明確にすることが重要です。SIerの視点では、お客様からクラウドPBXサービスを提案してほしいと言われた際に、お客様の真のニーズを良く確認・理解することが重要であるとともに、お客様が気づいていない可能性がある検討課題についてもアドバイスすることが重要だと思います。本コラムがクラウドPBXサービスを検討されているお客様、SIerの皆様に何らかの形でお役に立てるとすれば幸いです。


 

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