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IDKオリジナル連載 誰でもわかる!初歩から学ぶネットワーク入門

[第5回]L3スイッチ


著者:技術スタッフ A
ネットワーク機器スペシャリスト。ルーター、スイッチ、ファイアウォール、アクセスポイントなどの各種機器について精通しており、お客様の環境に適した丁寧な機器選定に定評がある。
 

本ページは、弊社技術担当がネットワークの概要から各機器の役割、また製品選定のアドバイスまでご紹介したオリジナルコラムとして執筆したものです。本コラムを読み進めていくことで、ネットワークに関する概要や技術的な情報を把握することができるものとなっております。ご参考までにご覧いただけますと幸いです。
 

※コンテンツの内容に関する免責
石渡電気では、コンテンツの内容について可能な限り、専門家による監修、執筆を行っており、高品質の情報をお客様に提供するよう努力しておりますが、その内容の最新性、正確性、有用性などを保証するものではなく、本コンテンツの内容により、お客様または第三者が被った損害について、一切の責任を負いません。
 

第5回 L3スイッチ

■L3スイッチとは

L3スイッチとは、Layer3 Switchが正式名称であり、OSI参照モデルの第3層(ネットワーク層)の通信を伝送する機器です。 
 
L3スイッチ(NEC QX-S5124GT-4X) 

L3スイッチはL2スイッチと異なり、IPアドレスで宛先を判定します。このIPアドレスで判定するという動作は、異なるLANセグメントへの通信を実現します。 

L3スイッチの特徴として、通信の“道案内“を行う「ルーティング機能」があります。通信の宛先アドレスによって、どこへ通信が向かえばよいかを判断して転送する機能です。 
 

L3スイッチ ルーティング(例)
 


L3スイッチはLANセグメント間を跨ぐという性質上、ゲートウェイ(ネットワーク間の通信を中継する箇所)となるため、数多くの通信を処理することが求められます。そのためL2スイッチと比較して文字通り“桁違い”に高値となります。 


 

■IPアドレスとは

IPアドレス(※IPv4)はネットワーク上の機器に割り当てられる識別番号のことです。MACアドレスと異なり、IPアドレスは任意のアドレスを自分で設定することも可能です。特にネットワーク機器は初期アドレスを割り当てられているものも多く、設定を行うために作業用端末を同じセグメントのアドレスに設定してあげなくてはなりません。そのため、IPアドレスを手動で設定することはネットワーク技術者にとっては日常茶飯事の作業となります。 

IPアドレスは8ビットごとに区切った4つの数字(正整数値)により表記されます。一般的に3つ目までがネットワークアドレス部(またはセグメント)と呼ばれる「端末が属するネットワーク」を識別するための数字となり、4つ目がホスト部と呼ばれる「ネットワーク内で端末(ホスト)」を識別するための数字となります。 
 

IPアドレスの構成


 
 

IPアドレスについては詳細な説明を記載する予定です。今回は基本的な説明だけにさせて頂きました。IPv6、グローバルアドレス、サブネットマスクなどなど単語説明だけで膨大な量になってしまうので、初回の登場としては基本的な説明だけで複雑な説明については「IPアドレス」の説明回を設けようと思っています。(複数回になるかもしれません。。。) 

L3スイッチの価格について、「L2スイッチと比べて“桁違い”」と記載していますが、データセンター向けのL3スイッチだと数百万~数千万という機器も存在します。ネットワーク機器の中で最も高価なネットワーク機器が存在するのはL3スイッチかもしれません。 

 

 

 

 

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