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IDKオリジナル連載 誰でもわかる!初歩から学ぶネットワーク入門

[第4回]L2スイッチ


著者:技術スタッフ A
ネットワーク機器スペシャリスト。ルーター、スイッチ、ファイアウォール、アクセスポイントなどの各種機器について精通しており、お客様の環境に適した丁寧な機器選定に定評がある。
 

本ページは、弊社技術担当がネットワークの概要から各機器の役割、また製品選定のアドバイスまでご紹介したオリジナルコラムとして執筆したものです。本コラムを読み進めていくことで、ネットワークに関する概要や技術的な情報を把握することができるものとなっております。ご参考までにご覧いただけますと幸いです。
 

※コンテンツの内容に関する免責
石渡電気では、コンテンツの内容について可能な限り、専門家による監修、執筆を行っており、高品質の情報をお客様に提供するよう努力しておりますが、その内容の最新性、正確性、有用性などを保証するものではなく、本コンテンツの内容により、お客様または第三者が被った損害について、一切の責任を負いません。
 

「誰でもわかる!初歩から学ぶネットワーク入門」コラム一覧

第4回 L2スイッチ

■L2スイッチとは

L2スイッチとは、Layer2 Switchが正式名称であり、OSI参照モデルの第2層(データリンク層)の通信を伝送する機器です。 
 
L2スイッチ(NETGEAR GS108-400JPS) 


ポートに接続した機器のMACアドレスは自動的に記憶され、それに基づいて対応表(MACアドレスリスト)を作成されます。通信がどのMACアドレス宛てのものかをMACアドレスリストと照らし合わせ、何番ポートに送信すれば良いかを判断して伝送が行われます。 
 
L2スイッチ 通信伝送(例)
 

 

<MACアドレス> 

MACアドレスはデバイスがネットワーク上で一意に識別されるための物理的なアドレスです。ネットワーク上のデバイス同士が通信するための基本的な識別子であり、ネットワーク通信の正確な宛先を指定する役割を果たしています。 

 PCのMACアドレス(物理アドレス) 


 

■L2スイッチの機能の違い

L2スイッチの括りの中にも、VLANやスパニングツリーなどの機能を持つスイッチは値段が高く、「アンマネージドスイッチ」と呼ばれる特段の機能を持たないスイッチは値段が安いという特徴があります。 

L2スイッチを価格だけで選んでしまうと、後々になってから「VLAN機能が無かった」など要件を満たさない機器を選んでしまっていたという状況に陥る可能性があります。しっかりと製品仕様を確認し、要件に合う機能・性能を保持しているかを確認することが重要です。 

 

<VLAN機能> 

VLANとは「Virtual LAN」の略であり、「仮想LAN」とも呼ばれます。ネットワークにおいて、物理的な接続状態とは別に仮想的なLANセグメント(個々のネットワーク環境のこと)を作る技術のことです。 




 

<スパニングツリー機能> 

スパニングツリーとは、ネットワーク内の冗長な経路を検出し、冗長性を持たせながらもループを防止する機能です。円環上(ループ状)に形成されたL2ネットワークにおいて、経路に対して優先順位をつけることでループを発生させない動作を実現します。 

止めることのできないシステムなどでは、冗長構成を組む際に必須の機能とされています。 



L2スイッチの選定については機能・性能・価格はもちろんのことですが、ラックマウントキットの有無や、マグネットの有無、電源形式(内蔵型、アダプタ型)なども選定ポイントとなります。使用用途によって重視するポイントも変わってくるため、若い時分に「ヒアリングは重要」と教わった教訓を日々実感しております。 

機器については深堀していくと果てしなくなってしまうため、機能などは軽く触れる程度で抑えさせていただきました。それぞれの機能について興味を持っていただけたならば各自で調べて頂ければ幸いです。 

記事内にてLANセグメント(個々のネットワーク環境のこと)と記載していますが、IPアドレスの説明記事にて詳しく記載しようと思っております。今回はさらっと流して頂けますようお願い申し上げます。 

 

 

 

 

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