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IDKオリジナル連載 誰でもわかる!初歩から学ぶネットワーク入門
[2024.01.30]
本ページは、弊社技術担当がネットワークの概要から各機器の役割、また製品選定のアドバイスまでご紹介したオリジナルコラムとして執筆したものです。本コラムを読み進めていくことで、ネットワークに関する概要や技術的な情報を把握することができるものとなっております。ご参考までにご覧いただけますと幸いです。
[第10回] メディアコンバーター
SMF(シングルモードファイバ)
MMF(マルチモードファイバ)
メディアコンバーターの購入に際し、機器を選ぶ場合は使用する光ケーブルの仕様を確認して選定してください。 メディアコンバーターの形式と、光ケーブルの形式が合っていないために予定がズレ込むことになったという話は少なくありません。 記事でも記載しているように「シングル(SMF)かマルチ(MMF)か」「1芯か2芯か」「SCかLCか」という観点はもちろんのこと、伝送速度に伝送距離という観点も加味して機器を選ぶのが間違いの少ない方法と思われます。 ネットワーク機器の購入において、仕様に合っていない製品を購入してしまうという間違いが最も多く発生するのがメディアコンバーターの購入です。機器の選定には十分にご注意ください。
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石渡電気では、コンテンツの内容について可能な限り、専門家による監修、執筆を行っており、高品質の情報をお客様に提供するよう努力しておりますが、その内容の最新性、正確性、有用性などを保証するものではなく、本コンテンツの内容により、お客様または第三者が被った損害について、一切の責任を負いません。
「誰でもわかる!初歩から学ぶネットワーク入門」コラム一覧
[第10回] メディアコンバーター
第10回 メディアコンバーター
メディアコンバーターとは
一般的にLANケーブルと光ケーブルの2種類の通信媒体における変換(電気信号⇔光信号)を行う専用機器をメディアコンバーターと呼びます。
メディアコンバーターはLANケーブルでは届かない距離(100メートル以上)への通信において、LANケーブルを光ケーブルに変換するために利用される使い方が最も多い利用方法です。
このため、屋内の配線において利用するよりも、建屋間や敷地内の倉庫への配線に光ケーブルを利用する場合などにメディアコンバーターを必要とする場合が多いです。
<メディアコンバーター(FXC LEX1852-005)>
メディアコンバーター 種類
■ リピータータイプ
LANケーブル側と光ケーブル側の通信速度が同じ場合に使用します。受け取った信号をそのまま通し、エラーチェック等の機能も無いため、遅延時間が極めて少ないことが特徴です。遅延が許されない環境に最適と言われています。
■ スイッチタイプ
LANケーブル側と光ケーブル側の通信速度が異なる場合に使用します。(※同じ場合でも使用できます。)速度変換が可能のため、接続する機器が更改されて通信速度が変更になった場合でも継続して仕様することが可能です。
スイッチ製品と同じく、パケットを最後まで受信完了してから送信を開始するので、リピータータイプと比較すると伝送遅延は大きくなります。
メディアコンバーター 芯数(心数)
■ 1芯(1心)
1本の光ファイバで送受信を行います。送信と受信で異なる波長を利用することで双方向通信を実現しているため、対となる機器同士を接続する必要があります。機器購入の際はこの点に十分な注意が必要です。
光ファイバが1本だけの為、2芯用製品よりも安価とされています。
■ 2芯(2心)
送信と受信でそれぞれ1本ずつ、合計2本の光ファイバを利用して通信を行います。送信と受信で波長を変える必要がないため、同じ製品同士を対向で接続します。
基本的に2芯が利用されることが多いものの、用途などにより1芯を利用する場面も多々あります。製品を選定する際には光ケーブルの1芯対応・2芯対応を確認してメディアコンバーターを選定する必要があります。
メディアコンバーター 伝搬モード
■ シングルモードファイバ(SMF)
光の伝送路が1つのみであり、光を伝搬するコアと呼ばれる部分が9~10μmと小さく、伝送損失が小さいことから長距離伝送に適しています。光ファイバーケーブルの材質として、ガラス繊維を使用する必要があるため、高価で配線が難しいと言われています。
長距離伝送が可能であるため、都市間の接続や基幹通信網等で使用されるのが一般的です。
■ マルチモードファイバ(MMF)
光の伝送経路が複数あり、コア径が50μm以上でSMFと比較すると大きく、伝送損失も大きいことから短~中距離通信に適しています。光ファイバーケーブルの材質として、プラスチックも利用できるため安価で折り曲げにも強いです。
SMFに比べると長距離伝送には不向きのため、企業内ネットワークなどの構内通信に使用されるのが一般的です。
SMF(シングルモードファイバ)
MMF(マルチモードファイバ)
メディアコンバーター コネクタ
■ LCコネクタ
ルーセント開発のプッシュプル型光コネクタです。フェルール径がSCの1/2のため、小型で高密度配列に適しています。■ SCコネクタ
最も一般的な光コネクタで、LANの世界標準コネクタです。プッシュプル方式で簡単に着脱できます。メディアコンバーターの購入に際し、機器を選ぶ場合は使用する光ケーブルの仕様を確認して選定してください。
メディアコンバーターの形式と、光ケーブルの形式が合っていないために予定がズレ込むことになったという話は少なくありません。
記事でも記載しているように「シングル(SMF)かマルチ(MMF)か」「1芯か2芯か」「SCかLCか」という観点はもちろんのこと、伝送速度に伝送距離という観点も加味して機器を選ぶのが間違いの少ない方法と思われます。
ネットワーク機器の購入において、仕様に合っていない製品を購入してしまうという間違いが最も多く発生するのがメディアコンバーターの購入です。機器の選定には十分にご注意ください。
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