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IDKオリジナル連載 誰でもわかる!初歩から学ぶネットワーク入門

[第12回]CUI操作①


著者:技術スタッフ A
ネットワーク機器スペシャリスト。ルーター、スイッチ、ファイアウォール、アクセスポイントなどの各種機器について精通しており、お客様の環境に適した丁寧な機器選定に定評がある。
 

本ページは、弊社技術担当がネットワークの概要から各機器の役割、また製品選定のアドバイスまでご紹介したオリジナルコラムとして執筆したものです。本コラムを読み進めていくことで、ネットワークに関する概要や技術的な情報を把握することができるものとなっております。ご参考までにご覧いただけますと幸いです。
 

※コンテンツの内容に関する免責
石渡電気では、コンテンツの内容について可能な限り、専門家による監修、執筆を行っており、高品質の情報をお客様に提供するよう努力しておりますが、その内容の最新性、正確性、有用性などを保証するものではなく、本コンテンツの内容により、お客様または第三者が被った損害について、一切の責任を負いません。
 

第12回 CUI操作①

前回の<執筆後記>で予告した通り、今回は「CUI操作」について記載します。
「Tera Term」を起動し、対象のネットワーク機器へアクセス。機器にログインしてコマンド入力を行います。
本記事においては初期状態のヤマハ”SWX2210-8G”を対象機器とします。
接続方式選択画面

ヤマハ SWX2210-8G

ネットワーク機器の設定を実施するに際し、最初に行うことはマニュアルの確認です。
対象ネットワーク機器の初期状態の情報を確認する必要があります。
”SWX2210-8G”の取扱説明書は以下のURLにて公開されています。

>> https://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/manual/swx2210/Users.pdf

確認するべき項目は以下になります。
①初期IPアドレス
②初期ユーザー名
③初期パスワード

上記3項目の情報はネットワーク機器にログインするために必要な情報となります。

 

接続準備


初期情報の確認後、まず実施することは“作業PCのIPアドレス”を“対象ネットワーク機器の初期IPアドレス”と同じネットワークアドレス部に設定する作業です。
”SWX2210-8G”の初期IPアドレスは「192.168.100.240」となっています。
このため、作業PCのIPアドレスを「192.168.100.XX」に設定します。
※今回は作業PCと”SWX2210-8G”の2台だけをLANケーブルで接続して設定を実施するため、“XX”は240以外を設定します。

※本記事の内容は、2024年9月時点の内容です。初期IPアドレスは変更されている可能性があります。
必ずマニュアルを確認し、初期IPアドレスを確認して下さい。

接続方式選択画面

作業PC IP設定後確認

 

TeraTermで接続


作業PCのIPアドレス設定を実施した後、LANケーブルで作業PCと”SWX2210-8G”を接続します。
※”SWX2210-8G”のどのポートにLANケーブルを繋いでも問題ありません。
作業PCにてTeraTermを起動し、「TeraTerm:新しい接続」ポップアップウィンドウに接続先IPアドレス、使用する通信プロトコルを設定して“OK”ボタンをクリックします。
※”SWX2210-8G”はデフォルトでTelnetプロトコルでの接続が許可されています。そのため本記事では「Telnet」を選択しています。
接続方式選択画面

TeraTerm 接続画面

※機器によって、デフォルトでは「Telnetプロトコルでの接続を不許可」、「SSHプロトコルでの接続を許可」という機器も存在します。
SSHプロトコルは機器との通信を暗号化して実施するプロトコルであり、セキュリティの観点からSSHプロトコルでの接続を推奨するためと言われています。

 

ログイン


※本記事の内容は、2024年9月時点の内容です。初期ユーザーは変更されている可能性があります。
必ずマニュアルを確認し、初期ユーザーを確認して下さい。

 

1. “OK”ボタンをクリック後、TeraTerm画面に「Username:」と表示されます。
”SWX2210-8G”の初期ユーザーは“空白”のため、そのまま「Enterキー」を押下します。

接続方式選択画面

ユーザー入力画面

 

2. 次の行に「Password:」と表示されます。
”SWX2210-8G”の初期パスワードは“空白”のため、そのまま「Enterキー」を押下します。

接続方式選択画面

パスワード入力画面

 

3. ユーザー名、パスワードが間違っていない場合、”SWX2210-8G”のファームウェア情報が表示され、「SWX2210>」というプロンプトが表示されます。
このプロンプトが表示されることがログイン出来たことを意味します。
※プロンプト:機器からの入力要求

接続方式選択画面

ログイン後画面

 

今回はここまでとします。次回は [第13回]CUI操作② として”稼働中コンフィグの確認”を記事にします。

最後に注意喚起となりますが、大半のネットワーク機器はマニュアルが公開されています。
初期ユーザー・初期パスワードは誰でも知ることが出来てしまいます。
ユーザー・パスワードは初期のままで使い続けるのではなく、必ず設定変更するようにしてください。
 

おまけ:操作ログファイル 出力


前回(第11回 Tera Term)にて、TeraTermの利点として「操作ログ」を出力することに触れましたので、おまけとして操作ログファイルの出力手順を記載します。

1.「TeraTerm」ウィンドウの「ファイル」メニューから「ログ」項目をクリックします。

 

接続方式選択画面

操作ログ出力操作①


2.「TeraTerm:ログ」ポップアップウィンドウにて、「保存する場所」に任意のフォルダを選択し、「ファイル名」に任意のファイル名を入力して「保存」ボタンをクリックします。
オプションについては任意で好きな項目を選択していただけば良いのですが、オススメとして「追記」と「タイムスタンプ」は選択するのが良いかと思われます。
接続方式選択画面

操作ログ出力操作①

操作ログの出力開始は、<ログイン>(ユーザー名の入力)の前に開始するのが最も良いタイミングかと思われます。

操作ログを出力することは、設定作業を行う上で作業のエビデンスとなります。
作業内容に間違いはなかったかを確認するためにも、操作ログを出力するのが望ましいです。
 
今回の「CUI操作」ですが、元々は1回の記事で書き切る予定で執筆していたのですが、「”初歩から学ぶ”と言っているのに初心者向けではない」との指摘を受け、ネットワーク機器に初めてログインするために必要な準備などを記事に盛り込みました。

TeraTermを使って機器にログインした経験がある人からすれば、“当然”という内容を記事にしておりますが、「TeraTermを使った経験のない人に向けての記事」という前提で説明を書き直しました。

この記事が初めてTeraTermに触れる方の参考となれば幸いです。


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