
前回(第4回)は、音響初心者には難しい音響システムの設定をお手軽に行える、ADECIAの「オートセットアップ機能」と「音響自動調整機能」をご紹介しました。
今回は、ネットワーク全体を可視化することでネットワーク接続されたIT機器(ADECIA、パソコン、IPカメラ、IP電話など)も簡単に管理・運用できる、無償のネットワーク見える化管理ソフト「Yamaha LAN Monitor」をご紹介します。
「ヤマハ『ADECIA』NW系SIer必見!音響システム構築がPoEとLANで完結!」
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Articles authored by YAMAHA PoEとLANで構築完結する音響システム「ADECIA」
1.「Yamaha LAN Monitor」とは?
ヤマハのネットワーク機器(ルーター、スイッチ、無線APなど)の状態を「見える化」し、パソコン上でわかりやすく確認できる無料のソフトウェアです。ネットワーク機器のみならず、ネットワーク接続されたIT機器(ADECIA製品、パソコン、IPカメラ、IP電話など)の接続状態も「見える化」でき、LANネットワーク全体を管理できます。
本ソフトはヤマハ Webサイト から誰でも無料でダウンロード可能です(Windows版/Mac版)。
ネットワークの専門知識がなくても、接続状況や通信の流れをグラフィカルに見える化できます。
IT機器の台数が多い現場や、音響・映像システムをネットワークでつなぐ「AV over IP」環境でも役立ちます。
たとえば、会議室やイベントホールなどで「通信が不安定」「どの機器が動いているのかわからない」といったトラブルが起きたとき、Yamaha LAN Monitorを開くだけで、どの機器がオンラインか、通信が問題なく流れているかが一目で確認できます。

2.「Yamaha LAN Monitor」の特長
特長① ネットワーク構成を自動で「見える化」
Yamaha LAN Monitorを起動すると、パソコンと同一ネットワーク上のヤマハ製ネットワーク機器(スイッチ、ルーター、無線LANアクセスポイントなど)を自動で検出し、機器同士の接続状況がグラフィカルに見える化されます。
ヤマハのネットワーク機器だけではなく、同じネットワークに繋がっているパソコンやAV機器など末端のIT機器までメーカー問わず接続状況を自動表示。
Yamaha LAN Monitorを使えば、現場のネットワーク全体の通信状態を直感的かつ簡単に把握できます。
画面右上の「印刷画面」ボタン
ネットワーク図を紙で管理している企業もまだまだ多いですが・・・ネットワーク構成を変更した場合も「Whole map」ボタンクリック1発で最新のネットワーク状態を取得でき、現場のシステム管理担当者の負担を大幅に軽減できます。
特長② 通信状態やエラー発生状況をリアルタイム確認
Yamaha LAN Monitorは、各ネットワーク機器のLANポート単位での通信量やPoE給電量、エラー発生状況なども確認できます。 最近はIPカメラや映像エンコーダー/デコーダーといった映像機器や、ADECIAのようにマイクやスピーカーなどの音響機器をLANケーブルで接続する「映像・音響システムのネットワーク化」が進んでいます。
たとえば複数のADECIA機器がネットワーク接続されている場合、マイクやスピーカーのIPアドレスやスイッチの接続ポート番号、PoE給電量は不足してないか、データ通信は問題ないか、といったネットワーク経路や通信状態を「見える化」で簡単に把握できるため、映像・音響システム全体の安定運用もYamaha LAN Monitorが支援します。
■ Yamaha LAN Monitor管理画面
■ ヤマハスイッチ製品 機器詳細表示
■ ADECIA「RM-CR」 機器詳細表示
また、画面右上の「Snapshots」ボタン


本機能を使用することで、LAN/電源ケーブル抜け、LANループ、空きLANポートへの不正機器接続といった、”現場でよくあるネットワークトラブル” も一目瞭然です!
たとえば機器の切断トラブルであれば、何番のLANポートに接続されたIT機器がいつから接続断が発生しているかアラート表示されます。 システム管理者がわざわざ現場に駆けつけなくとも、リモートの監視室から現地にいるスタッフにLANケーブルの接続状態やIT機器の電源起動状況など確認指示することでトラブル解決するケースもあると思います。
このように、Yamaha LAN Monitorで管理することで、トラブル発生時も短時間でトラブル原因箇所の発見や解決に導くことができます!
特長③ ヤマハネットワーク機器/音響機器の設定変更
ヤマハネットワーク製品およびネットワーク接続に対応したヤマハ音響製品(ADECIAなど)のGUI設定画面を、Yamaha LAN Monitor経由で開くことも可能です。
Yamaha LAN Monitor「接続機器」画面の
機器の設定変更や再起動といった操作画面にスムーズに移行できるため管理しやすく、システム管理者の負担低減に繋がります。
3.まとめ
Yamaha LAN Monitorは「ネットワークが苦手」と感じている営業担当者や現場のシステム管理者にとっても扱いやすいツールです。複雑に見えるネットワーク構成を“見える化” し、トラブル発生時の初動対応やお客様への説明にも役立ちます。
機器の販売や提案の場でも、Yamaha LAN Monitorを活用してネットワークの“見える安心”を体感してもらうことで、製品の信頼性をよりわかりやすく伝えることができるでしょう。
次回は、最近需要の高まるAI議事録ソフトとADECIAを組み合わせた最先端の遠隔会議ソリューションについて、導入事例を交えてご紹介いたします。
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