

情報通信研究機構(NICT)に行ってきました!
[2024.11.14]
情報通信研究機構本部 1号館ロビー
東京都小金井市にある情報通信研究機構(NICT)本部に行ってきました。日本標準時に直結した時刻サーバーを公開している“NICT”。
システム構築をする上で何度も耳にしてきた名前ですが、その“NICT”に訪れる時が来るとは夢にも思っていませんでした。
今年7月にリニューアルオープンしたばかりの展示室を、解説員の方からの丁寧な解説を聞きながら見学できる「見学ツアー」を体験させて頂きました。
日本標準時
展示室へと入室し、左手側の開けたスペースにて展示されているのは「日本標準時」に纏わる展示物です。冒頭にも書いているように”時刻同期=NICT”というイメージを強く持っている筆者にとっては、「最初にメインの展示物が来た!」という思いで解説に耳を傾けておりました。
ここから先の展示物・解説により、”時刻同期”はNICTのほんの一部分でしかないということを思い知らされるとは全くもって想像していませんでした。
音声マルチスポット再生技術
リニューアルオープンした展示室のテーマが「体験」であると解説員さんからアナウンスをいただき、体験したのは「音声マルチスポット再生技術」です。「音が聞こえる場所と聞こえない場所を自由に作る」という音空間制御技術を利用し、「特定のエリアにだけ音を届ける」ことを実現しています。
さらにこの「音声マルチスポット再生技術」は、NICTが手掛ける翻訳システムと連携させることで、多言語同時通訳を実現します。
また翻訳システムを利用したアプリですが、誰でも無料でダウンロードすることが出来ます。
“音声認識・翻訳・音声合成”技術を活用した多言語音声翻訳アプリ「VoiceTra」“
※2024年7月現在、31言語に対応しています。



フローティングタッチディスプレイ
次の展示コーナーでは空中映像を操作できるフローティングタッチディスプレイと、“香り”を瞬時に切り替えて噴射できる装置「アロマ・シューター」を組み合わせ、世界の主要都市映像にその都市をイメージした匂いを体験できる装置も体験させていただきました。空中映像を操作するという体験は映画などで観てきた想像の“近未来”を彷彿とさせる体験でした。
NICTER
様々な展示物を巡っていくと、情報通信と切り離せないセキュリティに関するコーナーへと辿り着きました。ニュースに取り上げられているものだけでも毎週のように被害報告がされている”サイバー攻撃”ですが、NICTでは無差別型のサイバー攻撃をリアルタイムで観測・分析するシステム「NICTER」を運用しています。
観測結果は定期的にレポート公開されています。
NICTER観測レポート
WarpDrive
さらにセキュリティコーナーでは“WarpDrive”という産学官連携でWeb媒介型攻撃対策技術の実用化に向けた研究開発を行うプロジェクトによって、アニメ「攻殻機動隊SAC_2045」シリーズに登場するキャラクター「タチコマ」をモチーフに作成された「タチコマ・セキュリティ・エージェント」というアプリを体験することが出来ます。世界初の情報セキュリティに関するクイズを主体にしたアクションゲームが楽しめます。
このアプリですが、Android のアプリ、または google Chromeの拡張機能として追加することで、ゲームだけではなく閲覧中 Web サイトページの診断や、悪性Webサイトへのアクセスブロックなどが可能となります。
WarpDriveのダウンロードはこちら
※インストール実施はモバイル実証実験参加規約に同意していただく必要があります。
<WarpDrive>
おわりに
今回体験させて頂いた展示室見学ツアーですが、以下のURLから申し込むことが出来ます。(※事前予約制)https://www.nict.go.jp/publicity/tour/index.html
実施日時 | 毎週 月曜日~金曜日 10:30~11:30 13:30~14:30 15:00~16:00 ※所内イベント等の実施状況や都合により予約を承れないことがあります。 |
最大催行人員 | 20名(1グループ10名。最大2グループまで) |
対応言語 | 日本語 英語 |