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AI動体検知アプリを検証

PanasonicのAIネットワークカメラ「EXTREMEシリーズ」と機能拡張できるアプリケーションをご紹介。


著者:技術スタッフ 岩崎
映像・音声機器に関する専門知識と豊富な経験を持ち、業界の技術動向などにも精通している。

 

WV-X2232LJ・WV-X1534LMJを使って検証しました。

ネットワークカメラ本体にAI機能を搭載させ、カメラが捉える映像の分析・解析をカメラ内で実現したパナソニックのAIネットワークカメラ。
AIネットワークカメラに搭載しているAIプロセッサーは基本2つ(上位機種のみ最大3つ)のアプリケーションを追加することが可能です。

今回は、現在販売している様々なお客様のニーズに対応する、4つのAIネットワークカメラ用アプリケーションを紹介いたします。

 

ネットワークカメラ本体にAI機能を搭載。
カメラが捉える映像の分析・解析をカメラ内で実現します。

EXTREMEシリーズ AIネットワークカメラ

フルHD AIドームネットワークカメラ WV-X2232LJ<耐衝撃モデル:IK10>

フルHD 屋外対応 AIドームネットワークカメラ WV-X2533LNJ<耐衝撃モデル:50J/IK10>

フルHD 屋外ハウジング一体型 AIネットワークカメラ WV-X1534LNJ<耐衝撃モデル:IK10>


AI機能を実現する専用のAIプロセッサーを内蔵し、カメラが捉える画像の分析・解析をカメラ内部で実施することによって、システム全体の負荷を軽減できます。
各カメラには、AIプロセッサーを活用する機能拡張ソフトウェアを基本2つ(上位機種は3つ)インストールできる構造を持っています。本ページでは、各AIカメラにインストール可能な機能拡張ソフトウェ(AIアプリケーション)のご紹介をいたします。

 

i-PRO EXTREME AI動体検知アプリケーション(WV-XAE200W)

人・車・二輪車を識別可能。「侵入検知」「滞留検知」「方向検知」「ラインクロス」4つの動体検知を実現。

→用途:防犯、工場敷地内の監視など

AI処理により「人・二輪車・車」の
自動識別が可能。

AI動体検知アプリケーション(WV-XAE200W)は、あらかじめに任意に指定された区域内に侵入するものがあると検知をして、警告の通知などを行います。
侵入、滞留だけでなく、人や車両の逆走などを検知する「方向」、指定したラインを超えると検知する「ラインクロス」といったさまざまな検知パターンに対応しているので様々な現場環境に合わせた業務運用が可能です。
また、進入してきたものが、人か車(4輪車)かバイク(二輪車)なのかをAIで自動判別する事ができます。

 

 

パナソニック AI動体検知アプリケーション「侵入検知」(22秒)
※音声なしでご確認いただけます

あらかじめに任意に指定された区域内(青枠)に侵入するものがあると検知をして、警告の通知などを行います。
青枠については簡単に設定でき、侵入者は赤い枠で囲われます。
レコーダーに対して「画像を認識したタイミングでアラームを鳴らす」といった設定も可能です。

 

パナソニック AI動体検知アプリケーション機能一覧

・人物、車、二輪車の設定識別が可能。
 (「人と車」・「人と二輪車」・「二輪車と車」だけ認識するなどの組み合わせ設定も可能)
・半身や、手のみでは識別しない。
・マウスドラッグのみで範囲を広げることができる。(簡単設定)
・人の動線を緑のラインで追従。
・検知エリアと、マスクエリアはそれぞれ最大8箇所まで設定できる。

 

AI動体検知アプリケーション(WV-XAE200W)仕様
検知条件数 2つまで設定可能(検知設定1、検知設定2)
検知エリア設定数 最大8つ
検知オブジェクト 人物、二輪車(バイク、自転車)、車(普通自動車、バス、トラック)
検知モード 侵入検知、滞留検知、方向検知、ラインクロス
感度設定 動体検知感度、人物判定感度、車判定感度、二輪車判定感度
時間設定 侵入検知時間、滞留検知時間、方向検知時間
奥行設定 有効(手動で設定)、無効(奥行を設定しない)
AI-VMD 情報付加※1 Off、On(ライブ画表示なし)、On(ライブ画表示あり)
付加情報種別※2 検知オブジェクト情報あり(アラーム枠情報)、検知オブジェクト情報あり(AI 枠情報)、検知オブジェクト情報無し
スケジュール設定数 2つまで設定可能(タイムテーブル1、タイムテーブル2)
 

※1 映像データに付加する情報(検知枠、検知オブジェクト種別)、およびウェブブラウザーのライブ映像内に表示する情報(検知枠や軌跡)。
※2 映像データに付加する情報、およびウェブブラウザ―のライブ映像内に表示する情報の種類。

 

この「動体検知」という機能は、AI監視カメラとしてどのメーカーでも基本的な機能ではありますが、次からご紹介する機能がパナソニック独自の機能になります。

AI動体検知アプリケーション(WV-XAE200W)詳細はこちら:メーカーサイト

 

i-PRO EXTREME AIプライバシーガードアプリケーション(WV-XAE201W)

画面内の人物の顔や身体全体をモザイクや塗りつぶし処理を施し、プライバシーに配慮・保護した映像監視が可能。

→用途:飲食店などで店の様子をWEBに載せたり中継する、医療介護士施設での患者さんの見守りなど

画面内の人物または顔をモザイクや
塗りつぶしにすることが可能。

画面内の人物または顔をモザイクや塗りつぶしにする、プライバシー保護アプリです。
カメラに映った人の顔や姿全体に対して、自動でモザイクや塗りつぶしをかけることが可能なアプリケーションです。

(カメラに映った人のプライバシーや肖像権保護のため、映像上で個人を特定できないようにします)

 

「お客様の利便性」と「防犯対策」として、最近は飲食店などでも店内の様子をモニターで写したりとか、WEBサイトで公開しているところが多くなってきています。
『混雑状況は公開したいが、その際に人が映ってしまうと宜しくない』といった用途でご活用いただく機会が多い機能です。

 また、医療介護施設で患者さんの「見守りの用途」でも活用されています。
その他、肖像権保護の観点などに非常に厳しい業界もあることから、プライバシーに配慮した機能のあるカメラを必ず設置しなければいけない現場でこのAIプライバシーガードアプリケーションが活躍するのです。
 

・人モザイク・顔モザイクの設定が可能。
・オリジナル映像とモザイク映像の伝送
・最大30fps@フルHDの配信が可能。
・最高で99人まで同時にモザイク処理が可能。
・レコーダー側では、モザイク無しの映像も録画

カメラは人を捉えてモザイクがかかっているのですが、何か犯罪が起こった場合に備え、レコーダー側ではモザイクがかかっていない映像も録画しています。

モザイクがかかっているのは「一般公開向け」の映像ですので、防犯用途としての監視カメラの役割を十分に果たしてくれます。

 

AIプライバシーガードアプリケーション(WV-XAE201W)仕様
ガード対象 Off、顔、人物
対象ストリーム Off、ストリーム(1)、ストリーム(2)、ストリーム(3)、ストリーム(4)、ストリーム(2)&ストリーム(4)
描画方式 モザイク、塗り潰し
 

AIプライバシーガードアプリケーション(WV-XAE201W)詳細はこちら:メーカーサイト

 

i-PRO EXTREME AI混雑検知アプリケーション(WV-XAE207W)

設定エリア内の人数を検知・カウントし、指定人数・指定時間滞在時にお知らせをくれるAI混雑検知システム。
決まったエリアの混雑状況を検知してアラーム(別売)などで通知することも可能。

→用途:感染症対策、業務効率化

指定のエリアに◯人が◯秒滞在すると
アラームを鳴らすなどの設定が可能

AIネットワークカメラで混雑状況を検知することで、事前に来訪者へ案内することや、店舗のスタッフに注意喚起する事ができます。

感染症対策だけでなく業務効率化にも貢献するAIアプリケーションです。

ネットワークディスクレコーダー(WJ-NXシリーズ)と連携することで、混雑時、業務放送やサイネージなどで注意喚起をすることも可能です。

 

混雑検知アプリケーションは、昨今の「感染症対策」が発端となり開発された機能です。あらかじめ設定されたエリアに、設定した人数が入るとレコーダーと連携しアラームを鳴らすことができます。4つのエリアまで設定が可能でリアルタイムに発動します。

エリアの枠は自由にひくことができ、操作がとても分かりやすいです。AIの設定は難しいイメージがありますが、パナソニックさんのAIカメラの設定は直感的で簡単に設定できる印象があります。

 

「エリア・人数・時間」設定画面

・最大4つのエリアを設定し、エリアごとに1~40人まで設定可能。
 ※画面内で最大40人までの検知です。160人検知できるわけではありません。

・エリア内の滞在時間は1秒から600秒まで設定可能。

・人数情報を外部に送信可能。

 

AI混雑検知アプリケーション(WV-XAE207W)仕様
混雑検知方法 対象エリアで設定人数が設定時間以上になると検知
人物サイズ 肩幅32~1400 pixel(フルHD モデル)、64~2800 pixel(4K モデル)
検出可能な画角 俯角45°以内
最大カウント人数 40 人
設定エリア数 最大4 個
検知人数 エリア毎に1~40 人
検知までの時間 エリア毎に1~600 秒
設置場所 屋内(軒下を含む)
照度 50 lux 以上(被写体周囲)

※人の映っている範囲は肩上部分が2/3以上映っていること(頭部を含む)

 

i-PRO EXTREME AIマスク非着用検知アプリケーション(WV-XAE203W)

来店した人のマスク非着用を検知。連携したサイネージで注意喚起も可能です。
→用途:感染症対策

マスク非着用の場合、瞬時に検知します。昨今の感染症対策で効果的なマスク非着用検知アプリケーション。同時に最大8人のマスク着用の有無を確認でき、非着用の場合はレコーダーとの連携により注意喚起が可能です。
被写体となる人物が移動しながらでも検知が可能なので、人流を留めることなく計測が可能なことから大型商業施設などでも活用されています。

 

連携したサイネージを使えば、直接スタッフがお客様にお声がけをすることなく「マスク着用」の注意喚起ができるので、感染症対策だけでなく、従業員の安全も期待できるアプリケーションです。
サーマルカメラと組み合わせることでウォークスルー形式で、体温と併せて表示も可能です。

・来店した人のマスク非着用を検知。
・来店客へサイネージにて注意喚起。
・最大検知人数8人。

 

AIマスク非着用検知アプリケーション(WV-XAE203W)仕様
対応マスク カラーマスク、柄(幾何学)マスク、各種マスク形状(平型、プリーツ型、立体型)
最大同時検知人数 8 人
顔向き最大角度 左右45° 上下30°
最小顔サイズ 顔幅40 pixel 以上(フルHD モデル)、80 pixel 以上(4K モデル)
推奨最小顔サイズ 顔幅60 pixel 以上(フルHD モデル)、120 pixel 以上(4K モデル)
設置場所 屋内
 

 

その他のアプリケーション

今回検証をしていないアプリケーションを含め、現在開発中の機能拡張ソフトウェアをご紹介。

ナンバー認識アプリケーション(WV-XAE202W:発売中)

車両入出場の管理業務をより効率化したい(警備員が人力で対応)
 

AIカメラが車両出入口を通過した車両のナンバーを認識。不審車両の発見や登録車両の通行許可を実施。
(車両入出ジュ管理の自動化・効率化・省力化を実現)

 

AI顔検知アプリケーション(WV-XAE204W:22年4月発売予定)

AIによる高精度の顔検出処理を実現。これまで難しかった建物の軒下など半屋外環境やマスク着用者の顔を認識し検知することが可能です。

「マルチAI ソフトウェア」との連携で、あらかじめ登録した顔の照合や検索が可能です。

 

※映像監視ソフトウェアWV-ASM300(W)とマルチAIプラグイン(WV-ASE335W)、ネットワークディスクレコーダー(NXシリーズ)が必要です。

AI顔検知アプリケーション(WV-XAE204W)詳細はこちら:メーカーサイト



AI人物属性識別アプリケーション(WV-XAE205W:22年4月発売予定)

カメラ内で人の顔や衣服の特徴を抽出、属性情報の検知処理を実現。人の顔や衣服の特徴を抽出し、性別、年齢、衣服の色などの有用なカテゴリに分類します。この豊富な属性情報を検索して、対象者を簡単に見つけることができます。また、「マルチAI ソフトウェア」との連携で、人物属性情報を基に人物の検知や検索が可能です。

 

※映像監視ソフトウェアWV-ASM300(W)とマルチAIプラグイン(WV-ASE335W)、ネットワークディスクレコーダー(NXシリーズ)が必要です。



AI車両属性識別アプリケーション(WV-XAE206W:22年4月発売予定)

カメラ内で車両の特徴を抽出、属性情報の検知処理を実現。車両の特徴が抽出され、タイプや色などの有用なカテゴリに分類されます。
この豊富な属性情報を検索して、対象車両を簡単に見つけることが可能。
また、「マルチAIソフトウェア」との連携で、属性情報を基に車両の検知や検索が可能です。

 

※映像監視ソフトウェアWV-ASM300(W)とマルチAIプラグイン(WV-ASE335W)、ネットワークディスクレコーダー(NXシリーズ)が必要です。


[ご注意]本ページで紹介しているAI機能を動作させるには、カメラ1台につき1ライセンス必要です。
     詳細は弊社営業担当までお問合せください。

 

 

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