約10名~の中規模会議用スピーカーフォン(YAMAHA YVC-1000、EPOS EXPAND 80、JABRA SPEAK 810)その特長を調査!

中規模会議用スピーカーフォン選定の一助となれば幸いです

テレワークの需要が高まり、利用される機会が多くなった「WEB会議用製品」。
より良質なコミュニケーションを求める個人は音質にこだわり、パソコンのマイクやスピーカーではなく、ヘッドセットや小型スピーカーフォンなどを利用してテレワークを行っています。
また、購入の検討材料となる「比較サイト」なども多数存在しており、個人規模での機器選定は比較的容易かと思います。

同じ環境・機器でチェックします

一方、一つの会議室に複数名が出席する中規模会議(WEB会議の場合、本部側の設備となる)に対応したスピーカーフォンも各社展開していますが、仕様書に記載されたスペック・機能は、メーカーごとに計測方法が異なるため、あくまで「参考値の範囲」となり、一概に書面上の比較だけで判断するのは難しい部分もあります。
また、法人向けの当商品は、金額も割高なため、商品選定は慎重に行いたいところです。

本ページでは、「仕様」「サイズ感」のほか、同一の条件下で収録した「音質」をチェック対象として調査を実施。技術スタッフの解説つきで詳しく紹介します。

今回は、約10名以上の「中規模会議」に対応したスピーカーフォン、YAMAHA YVC-1000、EPOS EXPAND 80、JABRA SPEAK 810をピックアップします。
商材選定の一助となりましたら幸いです。

本ページの目的

※本ページは、弊社の販売店様が中規模会議用に最適化されたスピーカーフォン各製品の特長を把握することで、エンドユーザー様の環境やご要望に合わせた製品をご提案しやすくするため企画したものです。製品毎の優劣を決めるものではありません。あらかじめご了承ください。

 

本体サイズ・重量比較

設置イメージ

据え置き型のスピーカーフォンも、ちょっとした会議室のレイアウト変更などにより移動させることも考えられます。「持ち運びやすさ」が条件のひとつとなる場合は参考にする必要があります。

 

サイズ・重量詳細

(補足):YAMAHA YVC-1000 マイクのサイズ・重量

YAMAHA YVC-1000 付属マイク(1台:標準構成)
YAMAHA YVC-1000 付属マイク
(1台:標準構成)

YAMAHA YVC-1000は、マイク・スピーカー分離型のため、マイクの設置スペースが必要です。

※本体(スピーカー兼コントロールユニット)1台にマイク1台を付属の標準構成

JABRA SPEAK 810と、EPOS EXPAND 80はマイク・スピーカー一体型。

 

 

 

 

仕様

製品名 YAMAHA YVC-1000 EPOS EXPAND 80 JABRA SPEAK 810
発売日 2014年5月発売 2020年10月発売 2015年11月発売
希望小売価格 120,000円(税抜) 83,000円(税抜) 90,000円(税抜)
人数 8~40名程度
(拡張マイク最大4台増設時)
16~約32人
(拡張マイク最大2台増設時)
15 人までの会議
形状 マイク、スピーカー分離型 マイク、スピーカー一体型 マイク、スピーカー一体型
重量 本 体:1800g
マイク:400g
980g 965g
寸法(mm)
(W)×(D)×(H)
本 体:   
332 × 162 × 95
マイク:   
136 × 136 × 36
315.6 × 118.6 × 46.1 360 × 180 × 39.5
マイク 単一指向性マイク3個 ビームフォーミング・デジタル MEMS
無指向性マイク6個
デジタルマイク6個
周波数帯域 収音:100Hz~20,000Hz、
再生:100Hz~20,000Hz
収音:150Hz~7,500Hz
再生:
コミュニケーション:150~7,500Hz
メディア・ストリーミング:50Hz~20,000Hz
収音:20Hz8,000Hz
再生:100Hz-20,000Hz
Bluetooth 範囲 10m 最大30 m 30 m
対応Bluetooth
プロファイル
A2DP/HFP A2DP/HFP/HSP/AVRCP A2DP/HFP/HSP
NFC対応

※Bluetooth プロファイル説明
A2DP(ヘッドフォンやイヤホン等に音声を伝送) / HFP(ヘッドセットでハンズフリー通話を行う)
HSP(ヘッドセットと音声を送受信) / AVRCP(AV機器のリモコン機能を操作)

 

 

検証1.実際に聞いてみよう

デモ環境(テレワークのスタッフと本部との会議を想定)

※ヘッドホンで聞いていただくと、より収録時の音声に近いです。

最大20人程度が入る会議室(約40㎡)の中心に、中規模会議用として利用できるスピーカーフォン3製品 YAMAHA YVC-1000 / EPOS EXPAND 80 / JABRA SPEAK 810を設置。
別室からZoomミーティングを通して発生した音声がそれぞれの機器でどのように聞こえるか検証しました。

※音声には弊社でイコライザーなどの音質調整は行っておりません。
※当動画の撮影にはGoPro HERO8を使用しています。特別な音響機材ではありませんが、同一条件下での聞こえ方の違いはお分かり頂けるものと思います。
※設置場所や会議の参加人数、またお聞きになる機器のスペックなどにより、実際の聞こえ方は変わります。ご理解のうえご参考になさってください。

3製品について(技術スタッフ解説)

YAMAHA YVC-1000

音質はYAMAHAだけあり、適応型エコーキャンセラー、ノイズリダクション、マイク自動追尾、 オートゲインコントロール、オートルームEQ、残響抑圧、自動音響調整など様々搭載していることから、室内の臨場感まで感じ取れることが実験からお分かりいただけると思います。
オプションの拡張マイクを4台(合計5台:~約40名)まで増設可能であるため、3メーカーの製品の中では最も音の集音範囲が広いです。これは3製品の中でもっとも大会議室向けで、大きなセミナーなどにも使える仕様と思われます。比較的サイズが大きいだけあり、機器本体を頻繁に移動するという概念はなく、常に「設置状態」という想定です。
(※今回の実験では拡張マイクを使ったテストはしておりません)

EPOS EXPAND 80

中音域がしっかり出ており会議用として適切な品質です。980gと軽量な点、また今回実験した3製品の中では最もサイズが小さいことから、ちょっとした会議室のレイアウト変更にも柔軟に対応できます。別売りの有線拡張マイクを2つまで接続でき、大会議室での使用(~約32名)にも対応することが可能です。(※今回の実験では拡張マイクを使ったテストはしておりません)
また、日本語化マニュアルも用意(ダウンロードにて取得可能)されているので安心して販売いただけます。

JABRA SPEAK 810

再生時周波数帯域が「100Hz~20,000Hz」と、高品質の音声会議を求めたお客様向けに設計されたスタンダード品。EPOS EXPAND 80よりもサイズは大きめですが、今回実験した3製品の中でもっとも軽く、また拡張マイクはつかない仕様なので、移動の際は、本機と外部ACアダプタのみで完了できる取り回しの良さもポイントです。
JABRA SPEAK 810は、同メーカーの中でも完全に日本語化されたマニュアルが完備されているので、日本向けに配慮されている製品と思われます。海外製品の日本語化マニュアルが用意されていないことを問題視するお客様もいらっしゃるので、おすすめしやすい製品です。

 

 

検証2.マイク性能を確認(2つの距離から発話)

1m離れたところから発話

各製品から約1m離れたところより発話。Zoomを介して受信側のパソコンで音声を録音。各製品のマイク品質を確認します。

※本実験では拡張マイクは使用しておりません。

3m離れたところから発話

各製品から約3m離れたところより発話。Zoomを介して受信側のパソコンで音声を録音。各製品のマイク品質を確認します。

※本実験では拡張マイクは使用しておりません。

 

 

 YAMAHA YVC-1000

1m離れたところから発話

3m離れたところから発話

再生と同様、収音周波数帯域も広く「100Hz~20,000Hz」。3m離れたところからの発話も拡張マイクなしでクリアに収音できています。

 

 EPOS EXPAND 80

1m離れたところから発話

3m離れたところから発話

6つのアダプティブビームフォーミングマイクが、ノイズから人の声を分離するため、音質を落とさない工夫がされています。
発音者の声は比較的聞き取りやすく、会議室向けとして適切な品質です。

 

 JABRA SPEAK 810

1m離れたところから発話

3m離れたところから発話

薄型サイズでありながら、性能的には高い水準を保っています。発音者の声は比較的聞き取りやすく、会議室向けとして適切な品質です。

 

技術スタッフの余談 低音の周波数帯域について

物理的な話になりますが「低周波数」は、その音源位置を特定するのが困難な帯域となります。
例えば、人の会話よりも周波数の高い蚊の飛翔音(600Hz)が聞こえると、あれだけ小さな昆虫でもおよその位置を確認することができても、周波数の低い蝶の飛翔音(8~10Hz)を聞き、どこに位置しているか特定するのはかなり難しいのと同じです。それ以外にも温度特性などの要因はありますが、低音の周波数帯域を重要視するのは、よほどの音響マニアの方くらいなので、通常のWEB会議では、今回検証した機器はいずれも必要十分な収音範囲であるといえます。

 

それぞれの特長を把握することで商談成功率が高まります

今回「中規模会議用スピーカーフォン」というカテゴリーに絞りご紹介しましたが、「音質」「機能」「拡張性」において、
YAMAHA YVC-1000 / EPOS EXPAND 80 / JABRA SPEAK 810
これらの特長は「いずれも同じ」ではないことがお分かりいただけたかと思います。

本商材では、エンドユーザー様が重要視することや、利用環境、会議の規模などの把握やヒアリングができているか?またエンドユーザー様が、メーカーや機種を指名している際にも、他の選択肢を提案できるだけの製品知識があるか?といったところが商談では重要な部分になります。本ページが、提案の幅を広げるための参考となりましたら幸いです。

石渡電気では、今回ご紹介した商品のほか「WEB会議用商材」を多数取り扱っています。
また、技術スタッフも販売店様のご不明点やデモ機などのご相談を承っております。
いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

各メーカーサイト

YAMAHA YVC-1000

EPOS EXPAND 80

JABRA SPEAK 810

 

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