
UNX-05G 5GのSub6に対応したバッテリーレスのルーター・モデム
商品名 | UNX-05G 5GのSub6に対応したバッテリーレスのルーター・モデム |
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商品コード | ns900003 |
メーカー | ネクス |
M2M/Mobile Broadband
Portable 5G Modem
UNX-05G
概要
5Gに対応した携帯ネットワークデータ通信サービスを利用するためのバッテリーレスのルーター・モデムです。
5G SAと5G NSAの両方のネットワークをサポートし、伝送容量の向上、ネットワークの低遅延化によって、ネットワーク上に仮想空間を構築するメタバース関連サービスの通信インフラとしての活用や、Wi-Fi 6、USB、Ethernet経由でライブメディアストリーミングなどを実現します。また、バッテリーレスによってロボットアームなどのM2M分野でのリモートソリューションやローカル5Gの固定通信にも対応しています。
・ポータブル5G モデム( Wi Fi 6, USB, Ethernet)
・2モード対応(ルーター、モデム)
・設定ツール及びドライバのオートインストール機能搭載
・国際ローミング(グローバルLTE バンド)対応
・高セキュリティ対応(ユーティリティによるME PIN 認証機能搭載)
・5G SA(DL 2.5Gbps/UL 900Mbps),5G NSA(DL 3.5Gbps/UL460Mbps)高速通信対応※1
※1 通信速度は、送受信時の技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。ベストエフォート方式による提供となり、実際の通信速度は、接続先のネットワークの仕様、通信環境、ネットワークの混雑状況に応じて変化します。
Qualcomm SDX62搭載
4nmベースバンドチップQualcomm(R) Snapdragon™X62 5GモデムRFシステム(SDX62チップセット)を搭載し、Sub-6 GHzの周波数帯域、SA/NSAモードをサポート。5G NR Sub-6キャリアアグリゲーション(CA) に対応し、5G第2世代の標準規格となる3GPP Release 16準拠に対応しています。
リリース16では、低遅延通信の性能強化、デバイスの省電力を支援する機能、IAB(Integrated Access Backhaul)の導入、免許不要周波数帯の活用など様々な機能が追加。
2モード対応(ルーター、モデム)
ルーターモードは、WEBベースの設定ツールによって利用用途に合わせた設定が可能です。また、オートインストールでセットアップされるユーティリティは、端末のPINや省電力設定、ルーターモード/モデムモードの切替が可能です。
モデムモードにおける、接続および接続プロファイルはWindows OSの携帯ネットワーク設定やOSダイヤルアップが利用できます。
オートインストール対応
オートインストール機能によりモデムモードに必要なドライバや、セキュリティ設定、PIN入力に必要ユーティリティは、本体をUSB接続するだけでインストールを行えます。
インストール後は、オートインストールを無効にすることもできます。
国際ローミング対応で海外でも使えます
グローバルLTEバンド対応で、ヨーロッパ・北米を含む国と地域で快適なモバイル環境を実現。急な海外出張時でも手軽にインターネットに接続できます。また、UKCA/CE/FCCの認証にも対応しています。
準同期(Semi-synchronous)TDD対応
非同期運用の目的である上りリンク速度増大・低遅延を実現しつつ、同期局を保護できる、4.7GHz帯Semi-synchronous TDDに対応
USB PD対応ACアダプタにより、有線接続も可能
有線LANによるインターネット接続が可能。
(ルーターモードのみ)
給電には、市販のUSB PD対応ACアダプタ(5V/3A)も利用できます。
省電力設定機能
PCの電力供給能力に応じた、省電力動作に対応。
設定画面より、省電力動作設定の変更が可能。
電力モード | Wi-Fi | イーサネット | 5G/4G | |
2.4GHz | 5GHz | |||
15W | 使用可(制限なし) | 使用可(制限なし) | 使用可(制限なし) | 使用可(制限なし) |
7.5W | 設定が[有効]となっていた場合は使用可 | 使用不可 | Wi-Fiが[無効]に設定されており、イーサネットが[有効]に設定されていたときのみ使用可 | 使用可 通信速度制限あり |
4.5W | 使用不可 | 使用不可 | 使用不可 | 使用可 送信電力制限あり 通信速度制限あり |
電源供給能力不足 | 使用不可 | 使用不可 | 使用不可 | 使用不可 |
安全設計
※製品版で、仕様が変わる可能性があります。

PIN認証によるセキュリティ機能搭載
ME-PIN(端末のPINコード認証機能)を有効にして、管理者が設定ユーティリティなどにPINコードを登録しておくことで、PIN解除未設定のホストで利用しようとしても無線が有効にできなくなり、目的外の使用を制限することができます。
活用事例Ⅰ

①ルーターの5G無線化
活用事例Ⅱ 医療機関における事例詳細
■医療機関外との大容量ファイル転送用途
①訪問診療時の専門医による遠隔診療支援
・患者宅での訪問診療においては、専門医による遠隔診療支援の仕組みがない
・患者宅にかかりつけ医が訪問し、疾病によってエコー映像、患部映像、心電図、バイタルの情報を専門医に
情報共有し、専門医による診断支援を受ける必要がある。

★5Gを活用するポイント
・有線の敷設状況によらず、患者宅で専門医による遠隔診断支援が可能となる。
・エコー映像や患部映像については遠隔にいる専門医の指示によってリアルタイムに操作して撮影を行うこと
が可能になる。(エコー画像は少なくとも30フレーム/秒が必要といわれている)
・映像共有時に4K8Kカメラによる撮影が可能となれば、より詳細に映像を確認することが可能となると考え
られる。(より小さな患部映像の確認など)
・訪問診療時に専門医と繋いでリアルタイムにかかりつけ医が診断を行い、医療機器の操作指示を専門医から
受けることで、必要な情報の取得漏れなどを最低限に抑えることができる。
・専門医が映像を確認することで、より詳細な検査が必要かどうかの助言を行うことができ、詳細な検査が
不要だった場合は、患者が専門病院へ行かずに済む。
②移動診療車・検診車への診断支援
・専門科による定期的な検査を必要とする場合(妊婦の定期健診等)は、本人が専門科に行って検査を受け
なければならず、近くに専門医がいない場合は、時間をかけて移動しなければならない。
・妊婦定期健診や定期的な検査を必要とする方がいる地域に検査機器を搭載した移動診療車・検診車を派遣
する。
・疾患や健診(検診)の内容によってエコー映像、内視鏡映像、患部映像、心電図、バイタルの情報を
専門医に情報共有し、専門医によるリアルタイムによる診断支援を受ける。
・エコー映像や患部映像については専門医の指示によってリアルタイムに操作して撮影を行う。

★5Gを活用するポイント
・有線の敷設状況によらず、データ量の多い映像や画像が、移動診療車・検診車から遠隔にいる専門医に共有
することができるようになり、患者宅の近くで専門医による遠隔診断支援が可能となる。
・エコー映像や患部映像については遠隔にいる専門医の指示によってリアルタイムに操作して撮影を行うこと
が可能になるため、必要な情報の取得漏れなどを最低限に抑えることができる。
(エコー画像は少なくとも30フレーム/秒が必要といわれている)
・映像共有時に4K8Kカメラによる撮影が可能となれば、患者の顔色や皮膚の状態をより詳細に映像で確認す
ることが可能となると考えられる。
③救急搬送中の情報共有による遠隔診療支援
・現在、搬送中に必要となる救急車及び、ドクターカーからの情報の共有については、電話による情報共有が
主流であり、リアルタイムに患者の状況を映像で共有する仕組みはあまり活用されていない。
・受入側の医師が映像等によって患者の状況を正確に把握することができれば、救急救命士等へより適切な
処置の指示を行うことができる。
・搬送先の病院においては、搬送中に患者の容体を正確に把握することで、受入に必要な準備
(処置室や手術室の準備、専門医へのエスカレーション等)を到着までに進めることができる。

★5Gを活用するポイント
・救急車及びドクターカーに搭載した医療機器から出力されるデータ量の多い複数の各種診断映像等を円滑に
伝送することが可能になる。
・診断映像として4K8Kカメラにより撮影された映像の伝送が可能となれば、患者の顔色や皮膚の状態をより
詳細に映像で確認することが可能になると考えられる。
④手術時の遠隔術中迅速病理診断
・手術時の術中迅速診断においては、手術中に細胞組織を取得し、病理診断を行うために病理医が手術中の
短い時間(5~20分程度)で迅速診断しなければない。緊急手術時は院外にいる病理医も病院に向かわな
ければならない。緊急手術等で病理医が不在の中、実施された手術において、院外に病理医に映像を共有
することで術中迅速診断を行う。
・また、病理医がいる場合でも希少例のような判断が難しい症例では、その専門の病理医に映像を共有し、
コンサルテーションを依頼する。
・顕微鏡操作を遠隔操作で実施するか、顕微鏡の操作を技師等のスタッフに指示しながら、観察する。

★5Gを活用するポイント
・データ量が大きいファイルも高速で伝送することができるため、緊急で手術が行われた場合で病理医が
病院内にいなくても、院外において遠隔で術中迅速病理診断を行うことができる。
・難しい症例については院外のその分野を専門とする複数の病理医(専門家)にコンサルテーションを、
また院外で行っている場合には院内の上級病理医や院外の複数の専門家に迅速にコンサルテーションを
依頼することができる。
・顕微鏡のデジタル映像にて確認を行う場合は、顕微鏡の映像をより高精細な4K8Kカメラが有効と考え
られる。
・既存のデジタル画像では診断が難しいとされている血液疾患や悪性リンパ腫なども確認できる可能性が
ある。
・病理医不在の医療機関や衛生検査所で検体からスライドガラス標本を作製するための検体からの切り出
しの際、遠隔にいる病理医が病変部分を見分けるのに、高精細映像が有効と考えられる。
⑤手術時の遠隔術中迅速病理診断
・病院の医師のみでは対応が困難な疾患の診療時、患者の容体急変や急患等の緊急時において、
院外にいる熟練専門医の診断支援や助言を得ることができる。熟練専門医は、共有された診断映像や
他の情報をもとに患者の状態を把握し、必要な処置、治療に対する指示や助言を行う。
・病院の医師が診療を行う際に必要となる放射線画像診断、病理画像診断を専門医に依頼する場合に、
ICT等を活用した自宅等からの遠隔診断が可能となる。
(例えば、育児中の医師などが自宅等で遠隔で診断することができるようになる)

★5Gを活用するポイント
・データ量の多い複数の各種診断映像等を円滑に伝送することが可能になるため、病院外の熟練専門医が、
患者の状況をどこにいても把握することが可能となり、正確な診断・治療の支援を行える場所と機会を
増やすことが可能となる。
・5Gを活用することにより、帯域の確保されたセキュアなネットワークを自宅等に設営するより安価で
広帯域な回線を利用できる場合があり、5Gでの病院と熟練専門医の自宅等との間で接続することが
可能となる。一方で、携帯電話事業者のネットワーク区間以外において必要な情報セキュリティの
確保を行うことが課題である。
・病理画像の場合、従来のデジタル画像では診断が難しいとされている血液疾患や悪性リンパ腫なども、
画像の解像度等が向上することにより診断できる可能性がある。
■光回線が届いてない地域における診療所への遠隔診療支援
①診療所に光回線が届いておらず、リアルタイムにファイルの送受信ができない場合
・診療所側の医師かかりつけ医が患者の診断時に、診断用の各種医療機器の操作指示をリアルタイムに
専門医から受けることで、必要な診断情報の取得漏れなどを最低限に抑えることができる。
・遠隔地にいる専門医が通信回線越しに診断映像を確認することで、より詳細な検査が必要かどうかの
判断と助言を行うことができ、詳細な検査が不要であった場合は、患者が専門医のいる病院まで行か
ずに済む。
・遠隔診療と同一のしくみを活用し、若手医師に対して各種医療機器の操作を遠隔地の専門医が指導する
遠隔教育を行うことも可能である。これにより、どちらかの医師が移動する時間を省略でき、業務負担
の低減につながることが期待される。

★5Gを活用するポイント
・光回線が届いていない地域の診療所においても、診療所においてタイムリーに専門医の遠隔診断支援が
可能になる。
・診断映像として4K8Kカメラにより撮影された映像の伝送が可能となれば、患者の表情や色調、皮膚の
状態をより詳細に映像で確認することが可能になると考えられる。
院内におけるローカル5G
■病院全域におけるユースケース
・ローカル5Gで無線LANインフラを構築することで、信頼性の高い、超高速・大容量な無線ネットワークの構築可能となるが、医療施設における無線ネットワークのエリア設計の方法について現場にて十分検証する必要がある。
・医療機関におけるPHSの代替えや医療施設のICT化に伴う設備の導入にあたっては、医療機関の規模や状況等を踏まえ、ローカル5Gやプライペート5G等の通信システムの長所短所を考慮した上での検討が必要である。
■病棟におけるユースケース
・病院内における遠隔診断支援・患者モニタリングにどのくらいニーズがあるのか、また遠隔診断支援・患者モニタリングにどの程度の解像度(映像品質)が必要か検討・検証する必要がある。また、医師の不要な駆け付けの減少や遠隔での指示だしの有効性について効果検証が必要である。
・自動搬送ロボットやベッドサイドのバイタルデータの収集の活用については、技術的な検証に合わせて安全面・運用面での検証も必要になる
■外来におけるユースケース
・病院内における遠隔での診察にどのくらいニーズがあるのか、また遠隔での診察にどの程度の解像度(映像品質)が必要か検討・検証する必要がある。
■各診療科におけるユースケース
・AI画像診断支援やVR等を活用した手術シミュレーションや研修への活用については、実際にどの程度の伝送容量、低遅延が必要となるのか検討・実証が必要である。
■手術におけるユースケース
・手術映像のリアルタイム配信やスマートグラス等を活用した手術ナビゲーションシステムへの活用については、実際にどの程度の伝送容量、低遅延が必要となるのか検討・実証が必要である。
端末仕様
製品仕様
型番 | UNX-05G |
販売元 | 株式会社ネクス |
提供メーカー | 株式会社ネクス |
形状 | USB Portable 5G modem |
サイズ | 高さ 約80mm × 幅 約130mm × 厚さ 約17mm |
重量 | 約164g |
WAN (5G / 4G)
通信速度 ※1 | 5G SA (DL 2.5Gbps / UL 900Mbps) 5G NSA (DL 3.5Gbps / UL 460Mbps) |
対応周波数 | 5G SA+NSA:n1 n3 n28 n77 n78 n79 4G (LTE):B1 B2 B3 B4 B5 B7 B8 B18 B19 B20 B26 B28 B41 B42 |
その他
SIMスロット | nano SIM |
USBポート | Type -C x 1 (USB 10Gbps) ※USB 3.2Gen2 |
Ethernet | RJ-45 (1000 Base-T, 100 Base-TX) |
表示 | LED x 5 (Power, Antenna, LAN, Wi-Fi, High Temp.) |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 (IEEE802.11ax) Max 32クライアント |
電源仕様 ※2 | USBバスパワー ※4.5W以上 (15W以上推奨) |
動作温度 ※3 | Router Mode (RNDIS): -10℃ to +45℃ (Class A, Wi-Fi・EthernetいずれかON) -10℃ to +50℃ (Class A, Wi-Fi・EthernetともにOFF) -10℃ to +35℃ (Class B) Modem mode : -10℃ to +50℃ (Class A) -10℃ to +35℃ (Class B) |
アクセサリー | QSG、Type-C ケーブル (試供品)、SIM取り出しツール (試供品) |
認証 | UKCA / CE / FCC / TELEC / JATE / Wi-Fi、KDDI / NTT docomo (予定) |
対応OS | Router Mode (RNDIS): Windows 10,11 (32/64 bit) Chrome OS macOS 10.12 to 10.15 (Intel 64 bit) macOS 11,12 (Intel 64 bit / Apple Silicon) Modem mode : Windows 10,11 (32/64 bit) |
注意事項
サイズの異なるものや、SIM変換アダプタを使用したものは、絶対に挿入しないでください。nanoSIMカードスロットが故障する原因となります。
※1 通信速度は、送受信時の技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。ベストエフォート方式による提供となり、実際の通信速度は、接続先のネットワークの仕様、通信環境、ネットワークの混雑状況に応じて変化します。
※2 15W未満の給電時は、Wi-Fiや通信速度の機能が制限されます。
※3 高温且つ、弱電界環境での連続通信時を除く。
※4 「Windows(R)」は、米国Microsoft Corporationの米国、およびその他の国における登録商標または商標です。
※5 「mac」「macOS」は、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
※6 「USB Type-C™」は、USB Implementers Forumの商標です。
※7 「Qualcomm」は、Qualcomm Incorporatedの商標または登録商標です。
※8 「LTE」は、ETSIの商標です。※その他社名および商品名は、それぞれ各社の登録商標または商標です。
※9 「Wi-Fi(R)」は、Wi-Fi Allianceの商標または登録商標です。