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IDKオリジナル連載 誰でもわかる!初歩から学ぶネットワーク入門

[第7回]TCPとUDP


著者:技術スタッフ A
ネットワーク機器スペシャリスト。ルーター、スイッチ、ファイアウォール、アクセスポイントなどの各種機器について精通しており、お客様の環境に適した丁寧な機器選定に定評がある。
 

本ページは、弊社技術担当がネットワークの概要から各機器の役割、また製品選定のアドバイスまでご紹介したオリジナルコラムとして執筆したものです。本コラムを読み進めていくことで、ネットワークに関する概要や技術的な情報を把握することができるものとなっております。ご参考までにご覧いただけますと幸いです。
 

※コンテンツの内容に関する免責
石渡電気では、コンテンツの内容について可能な限り、専門家による監修、執筆を行っており、高品質の情報をお客様に提供するよう努力しておりますが、その内容の最新性、正確性、有用性などを保証するものではなく、本コンテンツの内容により、お客様または第三者が被った損害について、一切の責任を負いません。
 

第7回 TCPとUDP

TCPとUDPとは


通信の信頼性を規定しているOSI参照モデル第4層(トランスポート層)において、2つの代表的なプロトコルが存在します。それが「TCP(Transmission Control Protocol)」と「UDP(User Datagram Protocol)」です。
TCPはコネクション型プロトコルと呼ばれ、一対の端末間において通信路(コネクション)を開設してからデータのやり取りを行うプロトコルです。
UDPはコネクションレス型プロトコルと呼ばれ、相手の状態に関わらずデータを送りつける方式のプロトコルです。
 

TCP

TCPは通信の開始時に3ウェイハンドシェイクと呼ばれる相手とのコネクション確立作業を行います。相手からの返答が無かった場合は通信不成立となります。
代表的なものとして、Webサーバの情報を表示する際に利用するプロトコル”HTTP”などが存在します。Webページを表示したくても相手(Webサーバ)が停止していると通信が成立しない動作となります。
このように相手の返答があることを前提とする通信にはTCPが用いられます。 

TCP 通信動作例

 

UDP

 UDPは相手の状態に関わらず、一方的に通信を送る動作を行います。
代表的なものとして、時刻同期を行う際に利用するプロトコル”NTP”などが存在します。端末が定期的に時刻問合せをNTPサーバにリクエストし、時刻通知があれば時刻を合わせる動作を行い、返答がない場合はなにもしない動作となります。
このように相手の返答の有無に関わらない通信にはUDPが用いられます。
 
UDP 通信動作例


<ポート番号>
TCP・UDPにはポート番号(0番~65535番まで存在)という概念が存在します。
IPアドレスが“住所”と呼ばれるのに対して、ポート番号は“出入口”と呼ばれることがあります。
下記の図では、家がIPアドレス、窓やトビラがポート番号というイメージです。
 
ポート イメージ図



<プロトコル>
OSI参照モデル第7層(アプリケーション層)に属するプロトコルは、決められたポート番号を使用して通信を行っています。代表的なプロトコルであるHTTP(Hypertext Transfer Protocol)は「TCPの80番ポート」を利用すると決められています。このように有名なサービスやプロトコルが利用するポートは事前にポート番号が決められており、ウェルノウンポートと呼ばれています。0番~1023番がウェルノウンポートの範囲となっており、新しいプロトコルやサービスは1024番以降を利用するのが暗黙の了解となっています。
 
ウェルノウンポート 代表的プロトコル
 


 
 

今回はFirewallの説明へ繋げるため、ポートの説明をさせて頂きました。
ポートについてはFireWallだけでなく、L3スイッチおよびルーター、負荷分散装置などにて、ポートによる通信の許可/不許可が設定可能な製品も存在し、ネットワークにおいてポートの概念は非常に良く利用されています。

またセキュリティ面からも「ポートの開け閉め」というのは非常に重要な観点となります。開いているポートを探してサーバーに侵入するというハッキング方式(ポートスキャン)は今でも利用されている攻撃手段です。なるべく不要なポートは開けないでおくことが侵入経路を塞ぐことに繋がります。

安全なネットワーク環境を保つために、ポートの観点というのは重要なものとなります。今回の記事でポートという考え方を知ったという方が居られれば、セキュリティ面からも重要な観点であることも覚えて頂ければ幸いです。



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