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セキュリティ新時代!

AIがもたらす監視カメラの特徴的な進化を解説


著者:技術スタッフ 岩崎
映像・音声機器に関する専門知識と豊富な経験を持ち、業界の技術動向などにも精通している。


  これまで負荷がかかっていたネットワークカメラによる警備業務ですが、AIカメラの導入によって各種業務が低減されます。

市場にある監視カメラは、そのほとんどが「映像を録画するためだけの機器」という位置付けでした。例えば、立ち入り禁止エリアに人が入ったとしても、その録画映像を見直す日が「数日後」というケースもあるため、警備員や監視員が「今リアルタイムで起こっている事態」を収集することができなかったわけです。

それに対してAI機能を搭載した監視カメラは、その「AI機能」によって録画以外の能力を発揮することができるようになりました。今回はAIにより進化した監視カメラの特長をご紹介いたします。
 
※コンテンツの内容に関する免責
石渡電気では、コンテンツの内容について可能な限り、専門家による監修、執筆を行っており、高品質の情報をお客様に提供するよう努力しておりますが、その内容の最新性、正確性、有用性などを保証するものではなく、本コンテンツの内容により、お客様または第三者が被った損害について、一切の責任を負いません。
 

■今回の検証で使用したAIネットワークカメラ

ネットワークカメラ本体にAI機能を搭載した、i-PRO社製 2MP(1080p) 屋内 ドーム AIカメラ WV-S2136LUXです。

WV-S2136LUX特長

・2MP(1080p)対応
・IR LED搭載、最長照射距離50m
・AI処理と連携した独自のスマートコーディング技術でデータ量削減
・AIアプリケーションを最大2つまで搭載可能
・第3者機関発行の電子証明書プリインストール
・ONVIF®プロファイル(G/M/S/T)準拠
・JAN:4582619073584
メーカーサイト

 

■AI監視カメラは「今その時」アクションを起こせるツールに

これまでの監視カメラでは、異変が起こった後、録画映像を警備員や監視員が倍速機能などを使い、見返さないといけなかった事もあり、異変が起きた際の瞬時の対応ができないことや、映像確認にも大きなリソースを割いてしまうというデメリットがありました。


例えば立ち入り禁止エリアに侵入者が発生した場合、これまでの監視カメラカメラシステムでは即時の対応は不可でした。
しかし、AI監視カメラであれば侵入者で出た時点で、セキリティ担当者は反応することが出来ます。

 

■人を把握する=動物、モノには反応しない

例えば 指定した禁止エリアに入ったものが石や葉、犬や猫などでもアラートが出てしまうのは問題ですが、AI監視カメラは『人が立ち入り禁止エリアに入ると警告音が鳴る』という点がポイントです。
仮に「猫」が禁止エリアに映り込んでもアラートを出さず、「人間が禁止エリアに入ったときに即座に監視側に通知する」というのが大きな特長であり、AI監視カメラの導入に際しては重要視されるポイントとなります。
 

実際に見てみましょう


弊社ショールームでパナソニックコネクト様ご協力のもと、侵入禁止エリアに人が入るとアラートが鳴る下記のシステムを構築。
(AI監視カメラ+侵入禁止エリアのライセンス*+レコーダー+モニター)
PC画面(AI監視カメラ側の画面)とレコーダー画面の見え方の違いを撮影いたしました。
*ライセンスを切り替えることで、AI機能を変える事が可能です。
 

■パナソニックAI監視カメラの映像比較(PC上で見た場合と、レコーダー上で見た場合)


①PC上で映像を見た場合(侵入禁止エリアに入ると警告音が鳴る仕組み)
(AIカメラには侵入禁止エリアのライセンスを使用)


PC画面上で見た場合は、AIカメラに任意で指定した「禁止エリア」も表示されますのでわかりやすいです。
PCではリアルタイムのみの映像であり、過去の映像を確認するにはレコーダー側で確認が必要です。
 

②レコーダー上で映像を見た場合(エリアに入ると警告音が鳴る仕組み)
(AIカメラには侵入禁止エリアのライセンスを使用)


①②の映像は撮影のため設置位置を変更していますが、ご使用される際は、同一の見え方となります。
AIカメラで設定した「禁止エリア」を見ながら監視をしたい場合は、ライセンスにてAIカメラに接続したPC側の画面で映像を確認します。
過去の録画している映像を見返す場合はレコーダー側の画面で確認が必要です。
これまでの運用では、警備担当者は基本的にレコーダーしか見ないのが通常でした。過去の録画映像の確認などで頻繁に使うのがレコーダー側の画面であるためです。
本製品では、レコーダー上で映像を見た場合にも、画面左下に警告が出まするので、警告文は確認する事が可能です。
 

■レコーダーもカメラもAI搭載していればいいの?

「監視カメラにAI機能を搭載する方式は2種類があります。
一つ目はAI監視カメラにAIライセンスを投入し、通常のレコーダーで運用をする方式。2つ目は、AI機能を持つレコーダーに監視カメラを接続する方式です。
前者のメリットは、様々な用途向けのAIライセンスがリリースされているので、目的に応じてライセンスを入れ替える事ができます。今回の動画は禁止エリアを設定し、そこに人間が入ったら検知する仕組みをライセンスとして投入しました。一方で、レコーダーにAI機能がある製品だと、目的に応じてハードを入れ替える必要性が出てきます。その度に設定、配線作業が発生してしまうデメリットが発生します。
 

【補足】AIレコーダー導入のポイント

AIレコーダーは、買ったモデルが機能の全てです。追加で拡張性を持たせられないため、新しいAI機能が出てきた場合、レコーダー自体を変えなくてはいけなくなります。
また、「レコーダーを買い替える」というのは一時的ではあれど「録画を止める」という事になります。
「セキュリティシステムは止めた時が穴になる」監視カメラ業界にとっては最も懸念するタイミングですので、レコーダーをその都度替えるというのはいかがなものか?と考えられている部分もあります。
その点、今回ご紹介したi-PRO社製 AI監視カメラは、カメラにAIチップを載せている点、また新しいAI機能はライセンスを変更するだけで、新機能を搭載させる事ができます。
「手軽さ」と「コストパフォーマンスの高さ」では一歩進んでいるのではないでしょうか?

本コラムが皆様のお役に立てましたら幸いです。
   
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